2024年F1シーズン、記録破りの成功と成長を示す統計を発表
F1は2024年シーズンに関する統計データを公開し、レース観客動員数、ソーシャルメディア、テレビ視聴率などで記録的な成果を上げたことを示した。24戦という最多レース数で展開されたこのシーズンは、世界中で観客を増やし、多くの新規契約や契約更新を実現した年でもあった。
観客動員数
2024年のレースでは、多くのグランプリで週末を通じて30万人以上の観客が訪れるという新記録を樹立した。
- シーズン総観客数:650万人(2023年の600万人を上回る)
- 完売イベント数:17レース
- 新記録達成レース数:10イベント
- 40万人以上の観客を動員した週末:
- オーストラリア:45万2,000人
- イギリス:48万人
- アメリカGP:約43万人
- メキシコ:40万4,000人
- 30万人以上の観客を動員した週末:
- カナダ、オーストリア、ハンガリー、ベルギー、オランダ、モンツァ、ラスベガスを含む11イベント
ソーシャルメディアとデジタルプラットフォーム
F1ファンの関与は多様化し、ソーシャルメディアでの活動が急増している。
- フォロワー数:9,600万人(前年比+36%、2018年の1,870万人から大幅増加)
- YouTube:+16%
- TikTok:+23%
- Instagram:+25%
- Facebook:+7%
- X(旧Twitter):+9%
- WhatsAppチャンネル:開設から1年足らずで700万人以上の登録者を獲得
- F1アプリのユニークユーザー数:前年比+52%
テレビ視聴率
F1のテレビ視聴者数は史上最高を記録し、新興市場および伝統的市場の両方で成長が見られた。
- アメリカ:マイアミGPが歴史上最も視聴されたレース、視聴者数310万人
- 中国:中国GPが2019年以来+50%増加し、視聴者数1,480万人
- カナダ:カナダGPが史上最多視聴者数、1,740万人
- イギリス:イギリスGPがヨーロッパレースで最多、2,240万人
スプリントレース
2024年のスプリントは新フォーマットで開催され、ファンからの支持を拡大した。
- スプリント週末の視聴者数は通常週末より平均10%増加
- マイアミのスプリントレースはESPNで約100万人が視聴し、過去最大の米国視聴者数を記録
- 金曜日の観客動員数は最大+30%増加
- ファンの75%がスプリントの継続を支持、80%が新フォーマットを好むと回答
ファン層の成長と多様化
F1の世界的なファン層は750万人に達し、若年層や多様性が顕著に増加している。
- ファン全体の42%が35歳未満
- 女性ファンの割合は41%(2018年の37%から増加)
- 最も急成長している層は16~24歳の女性
- アメリカの関心は前年比+3%、伝統市場(イギリス+2%、ドイツ+4%)でも増加
パートナーシップと契約更新
2024年には多くの新規パートナー契約と契約更新が実現した。
新規パートナー
- LVMH:2025年から10年間のグローバルパートナー契約
- キットカット:公式チョコレートバー
- マクドナルド:ラテンアメリカ地域パートナー
- レゴ、マテル:大型ライセンス契約
契約更新
- DHL:グローバルパートナーとして複数年契約を延長
- AMEX:公式パートナーに昇格