
スイスのレーシングドライバー、ローラ・ヴィラール(Laura Villars)がFIA会長選への立候補を表明した。正式な申請が受理されれば、史上初の女性候補となる見込みだ。発表は自身のSNSと所属組織を通じて行われた。選挙は12月12日にウズベキスタン・タシュケントで実施される予定で、現職のモハメド・ビン・スライエム会長と、米国のレースオフィシャルであるティム・メイヤーが既に名乗りを上げている。
ヴィラールは公約として、加盟クラブの権限強化、財務と意思決定の透明性向上、サステナビリティ指標「FIAエコ・パフォーマンス」創設、Women in Motorsportの拡充、若手リーダー育成アカデミー設置などを掲げる。ドライバーとしての実績はリジェ・ヨーロピアンシリーズ、UAE F4、フェラーリ・チャレンジ等におよび、現役ドライバーとしての知見を前面に出す構えだ。

一方で、立候補には6の自動車クラブ、6のモビリティ会員、6のスポーティング当局からの支持確保が必要で、第一次締切が迫る厳しいスケジュール感にある。三つ巴となる会長選は、FIAの統治改革や多様性推進をめぐり、争点が鮮明になってきた。