アルピーヌの2026年ドライバー市場が活気づいている。ガスリーは契約を2028年まで延長済みで、空席は1つだけ。誰が相棒になるのかが注目だ。欧州メディアの論考では、現役起用中のフランコ・コラピントと育成株のポール・アーロンが最有力。起用基準は直近のパフォーマンスと将来性で、最終判断は今後数戦の評価次第とされる。

一方で、外部候補として角田裕毅の名も浮上している。レッドブル側の体制次第では市場に出る可能性があるという見立てで、「放出されるならアルピーヌにとっては大きな戦力」との論説もある。とはいえ現時点での公式見解は示されておらず、フラビオ・ブリアトーレは「二人に絞られた」というコメントも残しており、優先順位は自陣の若手評価に置かれているのが実情とみられる。

角田に関しては、レッドブルの契約継続が不透明との観測が根強く、おそらく角田のマネジメントサイドはアルピーヌ移籍を含めた選択肢を検討していることだろう。とはいえ、短期的に評価が大きく変わるF1では、残りのレースでその存在価値を高めることが求められている。

アルピーヌは2026年の新規則とメルセデスPUスイッチを見据え、経験と適応力を重視する方向。即効性ならF1経験のある角田/ローソン、将来性に賭けるならアーロン/コラピントという候補の中で、残りシーズンのパフォーマンスや、資金・パートナーシップの相乗効果まで含めて総合判断が下されるとみられる。