ラスベガスGPの決勝後、サーキットを揺るがす裁定が下った。2位フィニッシュのランド・ノリスと4位のオスカー・ピアストリ、マクラーレン勢2台がいずれもテクニカルチェックに不合格となり、まさかのダブル失格処分を受けた。レースは優勝したマックス・フェルスタッペンの一人勝ちという形に書き換えられた。
この失格は、ドライバーズ選手権の構図を一変させた。ラスベガス前にフェルスタッペンに49点差をつけていたノリスは、加算されるはずだった18点を失い、「390点」で首位を維持したものの、2位ピアストリと3位フェルスタッペンが同点「366点」で並び、その差はわずか「24点」まで圧縮された。残るはカタールとアブダビの2戦、合計58点。タイトル争いは完全な三つ巴の混戦に突入した格好だ。
アンドレア・ステラ代表は「極めて残念な結果だ」とコメントし、ノリスとピアストリ、そしてファンやパートナーに公然と謝罪した。ドライバーたちは悔しさをにじませながらも「次戦以降に集中する」と前を向いたが、SNS上では「タイトルを争うチームの初歩的ミスだ」「シーズンを台無しにした」と批判が噴出している。

