角田裕毅はサンパウロGPで厳しい一日を過ごした。序盤の接触により10秒加算のペナルティを受け、さらにその後の手順違反で追加の10秒が科され、最終的な順位は17位、完走勢の最下位であった。積み上がった時間的損失は大きく、戦略の幅も縮小した。序盤のつまずきがスティント全体の流れを崩し、入賞圏内への導線を失った。
欧州主要メディアの総括欄では、角田は敗者の一人として評価を受けた。終盤のクリーンエアでハイペースを示した点は評価されたが、二度のペナルティが全体像を塗りつぶし、週末の出来を語るうえで決定的な要素となった。スピードの片鱗は見えたものの、結果に結びつかなかったことが厳しく問われた。
接触は判断と位置取りのわずかな綻びが呼んだものであり、密集した中団でのリスク管理と間合いの見極めが課題として浮かび上がった。加えて手順違反は、ピットウォールとの意思疎通や手順確認の徹底が求められる事象であり、チームとドライバー双方の改善余地を示しているといえる。チームはコンストラクターズ選手権でフェラーリを追い越し3位に浮上するという力強い結果を残したが、角田裕毅はこれに貢献出来なかった。
この週末は僕にとって本当に厳しいものだった。チームとして多くのことを試し、うまくいったものもあれば、そうでないものもあった。レース序盤はハードタイヤで良いスタートを切り、いくつかポジションを上げた後、セーフティカーのタイミングで早めにピットインした。不運にもランスとの接触があり、ペナルティを受けることになってしまった。それによって今日のレースで良い結果を出すのはとても難しくなったし、追加のピットストップも痛手だった。
それでも僕は何も投げ出さず、最後のスティントでは良いペースを見せることができた。シーズンの終わりまで、できる限りのことをして最大限を引き出していくつもりだ。マックスにも称賛を送りたい。彼の走りは本当に素晴らしく、チームにコンストラクターズポイントを多くもたらしてくれた。

