
湿気と路面温度が高まったシンガポールGPのFP3で、角田裕毅が思わぬトラブルに見舞われた。走行中の無線で「ドリンクシステムが最悪だ。溺れそうだ」と訴え、ドリンクの供給が異常に多く、走行に集中できない状況を明かしていた。決勝で同じことが起きれば、灼熱が懸念されるレース後半で水分補給ができなくなる。
角田は予選でグリップ不足に苦しみQ2敗退、15番手に沈んだ。セッション後には「滑ってコントロールが難しかった」と述べ、FP3から続く厄介な一日だったことを示唆。チーム側も不具合解消に取り組んだものの完全には立て直せず、決勝は下位グリッドから巻き返しを図る。市街地でオーバーテイクが難しいコース特性を踏まえ、戦略とスタートの一発で流れを変えたいところだ。
※ウィリアムズ2台の予選失格に予定、角田裕毅のスターティンググリッドは13位となる。
角田裕毅は、予選で思うような走りができなかったことを悔やみつつも、決勝に向けて前向きな姿勢を崩していない。
「明日は新しい一日だ。ポイントを獲得できると信じているし、それが僕の目標だ。今日の予選は僕にとって本当に厳しいセッションだった。全体的にグリップに苦しみ、Q1からQ2にかけてもあまり改善が感じられなかった。実際、昨日のFP1やFP2に比べてグリップが悪化したように感じたんだ。あのときは特に問題を感じなかっただけに、今日は本当に残念だった。こんなに難しくなるとは思わなかった。
それでもポジティブな面もある。バクー以前と比べて確実にペースは良くなっているし、そこは前進だ。自信はまだあるけれど、もっとマシンに一貫性が欲しい。今日はタイヤが全く適切な状態に入らなかった気がする。
明日は新しい日だし、後方からのスタートになってしまうのは残念だけど、ポイントを取れると信じている。それが僕の目標だ。」