
レッドブルの角田裕毅が、2026年にアストンマーティンでF1に生き残る可能性が浮上している。
そのきっかけは、アストンマーティンのリザーブドライバーであるフェリペ・ドルゴビッチが、来季フォーミュラEにフル参戦することを発表したからだ。ドルゴビッチは2022年のF2チャンピオンであったが、その後F1ではシートを得られず、アストンマーティンでのリザーブにとどまっていた。彼はアンドレッティから2026年のフォーミュラEにフル参戦で挑戦することが決まり、これによりアストンでの将来が不透明になった。
アストンマーティンでは、アロンソが2026年にF1キャリア最後の年を迎えるとみられており、ランス・ストロールも近い将来、父ローレンスの後を継いで投資家への道を選択するだろう。アストンマーティンは、レギュラーシートが唐突に空く可能性のある稀なチームとなっている。
角田は以前から、ホンダと組むアストンマーティンと結びつけられてきた。2026年からホンダはアストンに供給を行い、レッドブルとは決別する。角田は表向きレッドブル残留を目指して戦っているが、彼の本音はどうだろうか。フォードにスイッチするレッドブルに残留して、また1年フェルスタッペンのチームメイトで居たいと考えるだろうか? アストンマーティンの門が閉ざされる前に、たとえ2026年はリザーブだとしても、ホンダと共にアストンマーティンに飛び込むのは悪くない選択肢だろう。
一方でレッドブルの育成状況も大きく変化している。2026年にはハジャーがフェルスタッペンと組み、F2で評価の高いアーヴィド・リンドブラッドがレーシングブルズに昇格するというストーリーが有力者されている。そうなれば角田とローソンはレーシングブルズのシートを争うかたちになる。
またレッドブルのヘルムート・マルコは、F2で活躍するマクラーレンのジュニア、ダンとすでに接触していると報じられている。マクラーレンは契約の関係でダンをF1で起用できないため、他チームへの移籍を容認する可能性がある。
角田にとって、アストンマーティンとホンダの提携は大きな希望の光だ。来季の行方を左右する戦いは、すでに始まっている。