角田裕毅は、サンパウロGP決勝中のストロールとの接触により、角田にはペナルティが科され、FIAのペナルティポイントは通算7点に到達した。12点で自動的に出場停止となる制度を踏まえれば、残るシーズンでの走りには慎重さが求められる状況だ。
角田は予選から決勝まで流れをつかめず、マシンバランスの不一致や渋滞下での位置取りに苦しんだ。ピットストップ後の合流や中団の近接戦が重なり、接触リスクの高い場面が増えたことが結果に影を落とした。レッドブルとしてはダブルポイント圏をうかがう展開も見えたが、ストロールとの接触とその後の10秒ストップ時のミス(ピットクルーがマシンに触れた)が全てを崩してしまった。
レース後、角田は自己評価を厳しく下した。
「僕にとって“何も噛み合わなかった”。“最悪の週末の一つ”と言っていい。速さの兆しはあったのに、肝心なところで噛み合わず、結果に結びつけられなかった」
と述べ、走りの精度と判断の見直しを誓った。
ペナルティポイントは加点から12カ月間有効で、累積管理が続く。今回で7点に達したことで、今後は接触リスクの管理、黄旗下での挙動、ディフェンス時のライン選択など、審議対象となりやすい局面でのリスク低減が重要となる。チーム側もセットアップと戦略の整合性を高め、タイヤウィンドウに確実に合わせることで無用の乱戦を避けたい。
選手権は最終盤に向かう。角田裕毅が来年のシートを得るためには大きなポイント獲得を狙いつつもペナルティ回避を最優先事項に位置付ける必要がある。

