角田裕毅は、サウジアラビアGPのオープニングラップでピエール・ガスリーとの接触を回避するために「これ以上のことはできなかったと思う」と振り返った。この狭い左コーナーは、一般的なオーバーテイクポイントとは言えず、スタートでやむなく2台で飛び込み、接触してリタイヤするかたちとなった。

「自分にとっては、単純なレースインシデントだと思う。正直なところ、これ以上うまくできたとは思えない。できる限り彼を避けようとベストを尽くしたが、あのスペースでは本当に接触を避けるのが難しい。あれ以外に何ができたのか分からない。」

「僕たちはお互いのことをよく知っているし、あそこを外から行こうとするなら…最低でもマシンの半分がホワイトラインの上に乗っていないと衝突は避けられなかっただろう。非常に残念だ。」

「僕は(カルロス)サインツの後ろにいたし、スピードに関しては完全にコントロールできていた。前のサインツにぶつかりそうになったわけでもない。どちらが悪かったとか、どちらが正しかったとかを判断するのは難しい。」

満足のいく結果が得られなければすぐにプレッシャーが高まるということを自覚している角田裕毅は、次のように語った。

「今のような時期では、僕にとっては一周一周がとても大切だ。3戦目で、学ぶためにはすべての周回が重要になってくる。だから、こんな出来事がこの段階で起こってしまったのは本当に残念だ。」