角田裕毅は、レッドブルでの初戦、第2戦でRB21にいくつかの記録を作った。日本GPで初のQ2進出、バーレーンGPで初のQ3進出、さらにバーレーン・インターナショナル・サーキットでは9位入賞を果たし、RB21に初めてのポイントをもたらした。

初戦を終えた際、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、角田について「堅実なレースをした」と評価し、その後、バーレーンで2ポイントを獲得した際には、ホーナーが「非常に堅実だった」と讃えた。

しかし、シーズン開幕3連戦の最後、角田にとって3戦目となったレースでは、マックス・フェルスタッペンが記録したペースに大きく遅れを取った。

フェルスタッペンが1:27.294でポールポジションを獲得する一方で、角田のQ3でのベストタイムは1:28.204にとどまった。このタイムは、ローソンが中国でRB21を駆った際ほどではないが、依然として見劣りする結果であった。

この状況を受け、元レッドブル・ジュニアドライバーのハイメ・アルグエルスアリは、ポッドキャストThe After Lap Podcastで、角田に対して「目を覚ませ(wake up)」と警鐘を鳴らした。

「彼は大きく遅れていた。チームメイトが0.9秒も前にいることを許容していいのか。」
「たとえ相手の名前がマックス・フェルスタッペンでもフェルナンド・アロンソでも関係ない。それは許されない。『Q3進出できた』とか言っているが、0.9秒遅れているんだ。あり得ない。チームメイトがポールポジションを獲っていて、自分が0.9秒後れを取っている状況だ。」

「君はワールドチャンピオンカーに乗っているんだ。チームメイトはレースに勝つか表彰台に立っている。目を覚ませ。」