1997年チャンピオン、ジャック・ヴィルヌーヴは、カナダのアクション・ネットワークのインタビューで、ホンダが角田裕毅を「ビッグプッシュ」をしない限り、彼のF1キャリアは今年で終わるだろうとコメントした。

「(今年のレギュラードライバーで)角田はグリッドを去る最初のドライバーになるかもしれない。今や彼がレッドブル・グループに居るのはホンダとの繋がりのためだ。いずれにせよ、2025年が彼にとってレッドブル・ファミリーでの最後のシーズンであることは明白だ。ホンダが大々的にプッシュしない限り、彼を欲しがるチームはないと思う。」

ホンダは2026年にアストンマーティンにパワーユニットを供給することになるが、チームには既にアロンソが居て、2番目のシートにはチームオーナーのローレンス・ストロールの息子ランスが座っているため、この状況が変わらなければ(ランスが2025年で離脱、またはアロンソが2026年で引退するような事にならなければ)、角田がアストンマーティンをドライブするのは難しいと思われる。2026年にはアストンマーティンのリザーブとして順番を待つ可能性を報じるメディアもある。

他に角田裕毅の起用を検討するチームは、ハース、アルピーヌあたりだろうか。今年はデビューするルーキーが多く、過度に期待を下回るようなドライバーが出れば、来季交代の検討がされるかもしれない。

一方、ヴィルヌーヴは、角田裕毅を押しのけてレッドブルのシートを得たローソンに触れ、マックス・フェルスタッペンとチームメイトとして戦うには精神的に強くならなければならないと警告した。

「リアム・ローソンにとっては大きなチャンスだ。大きなチャンスだが、メインチームに配属されたドライバーたちがあっという間に崩壊していくのを自分は見てきた。だから、彼がどれだけ精神的に強いのか、そして本当にどれだけ優れているのかを見ていくことになる。まだ分からないからね。彼のF2シーズン、日本の(スーパーフォーミュラの)シーズン、あるいは角田とのレースを基準にすることはできないと思う。」

「契約上、ローソンはフェルスタッペンを助けるためにいる。しかし、彼自身は内心そう思っていないだろう。だから彼はタフで速いドライブを披露しようとするだろう。マックスにプレッシャーを与え、さらに良いドライブをするよう促してくれるといいね。そうすることで、チームの進歩にもつながるだろう。ローソンとチームにとって良い順位は、フェルスタッペンより1つ後ろか2つ後ろになる。それだけだ。それ以上ではない。」