先日、ルノーのCEOルカ・デ・メオが辞任を発表。その後2025年の業績見通しを下方修正した。これはコンセンサス営業利益の8-9%の削減を意味している。7月16日ルノー株は18%下落し、厳しい状況が続くことを示している。ルノーはすでにコスト削減策に着手しており、2025年前半のキャッシュフローは市場予想を数億ユーロも下回っている。

昨年、F1に関する特別顧問としてフラビオ・ブリアトーレを任命したデ・メオの後任には、現在、暫定的なCEOが指名されている。しかし誰が正式にその座に就いたとしても、アルピーヌF1チームという巨額の投資対象を見直すよう、さらなるプレッシャーを感じることになるのは間違いない。

「こういう状況では、まず非中核資産を処分しなければならない。そして彼らの最大の非中核資産がF1チームなんだ」

とF1解説者エルミール・ヴァレエフはコメントしている。

「想像してみてほしい。自分の会社が莫大な損失を出していて、資金繰りにも苦しんでいる。そんな中でF1チームという“あまり重要ではない”資産を持っている。これまで数億ドルを投資してきたが、今やF1というカテゴリーが成長したことで、そのチームの価値は15億ドルにもなっている」

「そしてその“宇宙規模”の値札にもかかわらず、複数のグループやコンソーシアムが群がってきている。本当に、文字通り“群がっている”。チームを買いたがっていて、ルノーがコアビジネスに集中できるようになるチャンスなんだ。こんな状況で、君ならどうする?」