アゼルバイジャンGP開幕を前に、フェラーリのシャルル・ルクレールが「タイトルはフェラーリで獲る」と改めて明言した。移籍の思惑が報じられるなかでも、彼はスクーデリアへの愛着と使命感を強調し、外部での“近道”には目を向けない姿勢を示した。

「僕はこのチームが大好きだ。どれだけ時間がかかっても、フェラーリを再び頂点に連れ戻したい」──質問が「他チームなら王座に近づけるのでは」と及んでも、ルクレールは首を横に振った。長期プロジェクトとして勝利への道筋を築く覚悟を語り、現在地の課題にも正面から向き合うとした。

今季は表彰台を重ねつつも安定性に課題を残しており、タイトル争いの現実味は週末ごとに揺れる。それでも彼は、チームの組織力と開発体制が積み上がりつつある現状を拠り所に「時間を投資する価値がある」と断言する。2026年の新規則も見据え、短期の戦績に左右されないフェラーリへの忠誠を言葉でなく行動で示す構えだ。