アストンマーティンの最新の財務報告により、ランス・ストロールの報酬額が明らかになった。チームオーナーの息子であるストロールは、2024年シーズンに総額1,230万ドル(約18億円)を受け取っていたことが確認された。

関連当事者取引の開示規定に基づき公表された資料によると、アストンマーティンはストロールのレーシング活動を管理する企業「ゴールデン・イーグル・レーシング」に対して昨年1,230万ドルを支払っていた。これは、2023年の560万ドルから倍以上に増加している。

この報告書によれば、支払総額にはストロール本人の給与だけでなく、トレーナーやフィジオセラピストなどサポートスタッフにかかる費用も含まれているという。また、興味深い点として、ゴールデン・イーグル・レーシングが約50万ドルをスポンサー料としてアストンマーティンに支払っていたことも記されている。

チームメイトであるフェルナンド・アロンソの契約内容は依然として非公開だが、書類によると両ドライバーには契約期間中、チームから社用車が提供されていることも確認された。

息子の報酬額が注目を集めるなかでも、チームオーナーであるローレンス・ストロールは、自身のF1プロジェクトに対する長期的なビジョンに揺るぎはない。

「私がこのチームを引き継いだのは約6年前だ。そのとき、10年かけて世界選手権を勝ち取る旅になると言った。今まさに、そのための“基盤”を築いているところだ。他にはない工場、他にはない風洞、そして他にはないシミュレーターがここにある。」