1. ジョージ・ラッセル(メルセデス) – 1:33.570
  2. オスカー・ピアストリ(マクラーレン) – 1:33.785
  3. カルロス・サインツJr.(フェラーリ) – 1:33.918
  4. ランド・ノリス(マクラーレン) – 1:34.008
  5. マックス・フェルスタッペン(レッドブル) – 1:34.137
  6. ルイス・ハミルトン(メルセデス) – 1:34.341
  7. アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) – 1:34.407
  8. フランコ・コラピント(ウィリアムズ) – 1:34.723
  9. ケビン・マグヌッセン(ハース) – 1:34.883
  10. ピエール・ガスリー(アルピーヌ) – 1:34.905
  11. ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース) – 1:34.908
  12. シャルル・ルクレール(フェラーリ) – 1:34.941
  13. エステバン・オコン(アルピーヌ) – 1:35.061
  14. セルジオ・ペレス(レッドブル) – 1:35.460
  15. フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) – 1:35.938
  16. 角田裕毅(RB) – 1:36.216
  17. バルテリ・ボッタス(ザウバー) – 1:36.412
  18. リアム・ローソン(RB) – 1:36.544
  19. ランス・ストロール(アストンマーティン) – 1:36.950
  20. 周冠宇(ザウバー) – 1:36.988

メルセデスのジョージ・ラッセルが金曜日に行われたラスベガスGPのフリー走行3回目でトップタイムを記録した。マクラーレンのオスカー・ピアストリとフェラーリのカルロス・サインツがこれに続いたが、セッション終盤には赤旗が出される波乱の展開となった。

木曜と同様、冷涼で滑りやすいコンディションが続く中、序盤は数名のドライバーがコースインし、リズムを取り戻そうとしていた。だが、セルジオ・ペレスは「グリップが全くない」と不満を漏らし、初期の走行は苦戦していた。


メルセデスのペースが目を引くも…

20分が経過した時点で、タイムを記録していたのはペレスとマックス・フェルスタッペンのレッドブル勢だけで、ミディアムタイヤで1分41秒台に留まっていた。一方、マクラーレンのランド・ノリス(1:36.891)とオスカー・ピアストリ(1:35.759)はソフトタイヤでアタックを開始し、トップに躍り出た。

セッションの中盤、ほぼ全てのチームがソフトタイヤを装着する中、意外にもケビン・マグヌッセン(1:34.883)がトップに立った。これにフェラーリのシャルル・ルクレールやハースのニコ・ヒュルケンベルグが続き、メルセデス勢は再び猛チャージを見せた。ジョージ・ラッセルが1:34.475、ルイス・ハミルトンが1:34.341を記録し、再びワン・ツー体制を築いた。


フェルスタッペンの苦戦と反撃

一方、フェルスタッペンは「左フロントが問題だ。運転できない。このままではクラッシュする」と無線で訴え、車が「悪化している」と嘆いていた。しかし、レッドブルのピットで調整を受け、ソフトタイヤに履き替えた後には1:34.137をマーク。メルセデス勢を再び上回った。

フェルスタッペンの「劇的に良くなった」というタイムは、新たなソフトタイヤを使用したアタック合戦の口火を切る形となったが、セッション終了7分前、ランス・ストロールのアストンマーティンがパワーを失い、コース脇に停車。これにより赤旗が掲示され、最終アタックの機会はほとんどのドライバーに与えられなかった。


結果と注目ポイント

セッションはそのまま終了し、最終順位はラッセル(1:33.570)、ピアストリ、サインツ、ノリス、フェルスタッペン、ハミルトンの順となった。FP1とFP2で好調だったハミルトンは、今回は6位に留まった。

ウィリアムズ勢はアレクサンダー・アルボンが7位、フランコ・コラピントが8位に入り、特にアルボンはFP2での燃料システムトラブルを挽回する形となった。マグヌッセンとアルピーヌのピエール・ガスリーがトップ10を締めくくった。

11位にはハースのヒュルケンベルグ、12位にルクレール、13位にペレスが続いた。ペレスはピットレーンの混雑でスタート練習ができず、不満の残る結果だった。アルピーヌのエステバン・オコンとアストンマーティンのフェルナンド・アロンソが14位、15位に入った。

16位以下では、RB勢の角田裕毅とリアム・ローソンが接触寸前の場面を見せたほか、ザウバーのバルテリ・ボッタス(17位)と周冠宇(20位)、パワートラブルに見舞われたストロールが下位に沈んだ。