ランド・ノリスは、ラスベガスでの予選で「完璧なラップをまとめるのは非常に困難だった」と語った。チームはトップ10の後半に沈み、今週末のラスベガスGPでノリスがタイトル争いを続けるためには幸運が必要な状況となった。

ノリスはラスベガス前の7戦中5戦でポールポジションを獲得していたが、金曜夜のQ3を終えた時点で6番手に留まり、ライバルのマックス・フェルスタッペン(5番手)をわずかに下回る結果となった。

一方で、チームメイトのオスカー・ピアストリは8番手を記録。マクラーレンが予選でトップ5を外すのは、開幕戦バーレーン以来のことだ。

「全体的に非常に困難な一日だった」とノリス

ノリスは、「今日は本当に難しかった。週末を通じて我々が苦戦していることは分かっていた」と述べた。

「タイムだけを見るとそれほど悪くないように見えるかもしれないが、実際にはずっと苦労していた。ラップをまとめるのが非常に難しく、完璧なラップを決めるのはほぼ不可能だった」と続けた。

「ラップタイムを削り出そうとすると、すぐに別の問題が出てきて、その問題がまた予想外だったりする。本当に運転が難しく、挑戦的な状況だった」と語った。

「練習走行では99%の力で走ると、まるで滑るようにラップが決まることもあったが、それを予選で毎回再現するのはあまりにも難しすぎた」と振り返った。

チームメイトのピアストリも同意

一方、ピアストリも「MCL38からラップタイムを引き出すのは難しかった」と認めた。「Q1やQ2ではまずまずの形だったが、Q3になると大きく失速した」と語った。

「ラップそのものは完璧とは言えなかったが、ポール争いには遠く及ばなかった。なぜここまで苦戦したのか、しっかりと分析する必要がある」と述べた。

「トップ3を狙える可能性はあると感じていたが、結果は予想以上に厳しかった」とも付け加えた。

コンストラクターズ争いとドライバーズタイトルの行方

マクラーレンは現在、コンストラクターズ選手権で首位を走っており、フェラーリに36ポイント差をつけている。一方で、ノリスはフェルスタッペンに対して3ポイント以上の差をつけなければ、初のドライバーズタイトル獲得の可能性が消えてしまう状況だ。

ラスベガスGPの舞台は、ノリスにとって最後の希望を繋ぐ決戦の場となる。