マクラーレンが、2025年シーズンのF1マシン「MCL39」をオンラインで発表した。ただし、正式なカラーリングは2月18日にロンドンのO2アリーナで開催される「F1 75 ライブ」で公開されるため、今回の発表ではカモフラージュ仕様のブラック×パパイヤオレンジのカラーリングが施された。

MCL39はシルバーストンでシェイクダウンを実施し、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリが初走行を担当した。さらに、マクラーレンは2025年のレーシングスーツも公開。これまでのデザインとは異なり「ステルスモード」と名付けられた全身ブラックのスーツに、パパイヤカラーのロゴがあしらわれている。


ザク・ブラウン(マクラーレンCEO)

「今日は、2025年タイトル争いに向けた大きなマイルストーンである。MCL39が初めてコースに登場し、チームの努力の結晶を発表できるのは素晴らしいことだ。だが、他のチームも冬の間に進化していることを忘れてはならない」
「昨シーズンはグリッド全体が接近し、F1の魅力をさらに引き出した。我々もMCL38からさらなる前進を遂げたと確信しているが、実際にどの位置にいるのかは開幕戦のオーストラリアGP予選まで分からない。マクラーレンは常に挑戦し続けるチームであり、今季も両タイトルをウィンブルドンに持ち帰るため全力を尽くす」


アンドレア・ステラ(チーム代表)

「MCL39が今日シルバーストンで初めて走行する姿を見ることができ、非常に興奮している。昨年はチャンピオンとしてシーズンを終えたが、2024年の戦いを通じてグリッド全体の競争力が一層高まったことが分かった。今年も激しい戦いになるだろう」
「我々は常に進化し、トップ争いを維持しなければならない。開幕までにやるべきことは多いが、昨年の経験を活かし、さらなる高みを目指す。マシンをここまで仕上げたチーム全員に感謝するとともに、メルセデスHPPとの協力関係にも改めて感謝したい。これからのテスト期間を最大限活用し、開幕戦に向けて準備を進めていく」


ランド・ノリス

「新車MCL39の走行はワクワクするものだった。バーレーンでのプレシーズンテストを前に、マシンの感触を確かめることができた。カモフラージュリバリーはユニークで、正式なリバリー発表までの良い前哨戦になった。ここまでの準備に尽力したチーム全員に感謝したい」
「今年のF1はさらに競争が激しくなる。コンストラクターズタイトルを防衛し、ドライバーズタイトルを獲得するためには、全力を尽くさなければならない。MTC(マクラーレン・テクノロジーセンター)で開幕に向けた準備を進めてきたが、チーム全体の雰囲気はポジティブで、集中している。今年は間違いなくエキサイティングなシーズンになる」


オスカー・ピアストリ

「MCL39に初めて乗ることができて嬉しい。バーレーンでの本格的なテストを前に、シェイクダウンでそのポテンシャルを試せたことは重要だった。カモフラージュリバリーは格好良いし、正式なデザインの発表も楽しみだ」
「オフシーズンは、万全の状態でシーズンを迎えるためにハードワークを積んできた。トップ争いのマージンは非常に小さくなるだろうが、それだけにチームの成長の余地も大きい。デビューから2シーズンを経て、多くを学び、今はさらなる勝利を狙う準備ができている。グランプリ優勝の味を知ったからこそ、もっと多くの勝利を手にしたい」