マクラーレンのザク・ブラウンCEOが、直近2連勝で勢いを取り戻したレッドブルのマックス・フェルスタッペンについて「無視できない存在だ」と警戒感を示した。欧州メディアRaceFansのインタビュー引用を交えた記事によれば、ブラウンはドライバーズ選手権での“第三極=ディスラプター”としてフェルスタッペンの影響力を強調した。

ブラウンは現在の勢力図について、コンストラクターズ選手権ではマクラーレン優位が続く一方、ドライバーズ選手権は状況が一変し得ると指摘した。

「我々はマックスに注意を払わなければならない。コンストラクターズは良い位置にいるが、(タイトルの)行方を楽観視はできない」

また、チームとしてはピアストリとノリスの機会均等を維持しつつ、フェルスタッペンの台頭を視野に入れた運営を続ける考えを示した。

「我々は2人のドライバー——そしてマックス、できれば彼には“そこから出ていって”ほしいが——がタイトルを争う状況で、平等なチャンスと装備を与え続ける」

背景には、フェルスタッペンがイタリアとアゼルバイジャンで連勝し、シーズン後半に入ってポイント差を詰めている事実がある。マクラーレンの両ドライバーが先行する構図は維持されているものの、「レッドブルのブレイクスルー」とも評されるマシンの改善で、タイトル争いの緊張感が再び高まっている。