
レッドブル昇格の夢を追い続けるべきだと、角田裕毅が強く促されている。 その理由のひとつがリアム・ローソンの成功例である。
昨年12月のシーズン終了後、角田はついにレッドブルのマシンを駆る機会を得た。アブダビでの公式テストに参加し、その走りはエンジニア陣を感心させた。しかし、マックス・フェルスタッペンの新たなチームメイトとして選ばれたのは、角田ではなくローソンだった。
ローソンはF1でわずか11戦の経験しか持たないが、データ上の潜在能力が評価され、レッドブルは彼を抜擢する決断を下した。一方、F1で4年の経験を持つ角田は、引き続きレッドブル傘下のジュニアチームであるレーシング・ブルズで戦うことになった。
この決定により、角田はレッドブルのリザーブドライバーも兼任することとなった。つまり、フェルスタッペンまたはローソンが体調不良や怪我、ペナルティで欠場する場合、代役を務める可能性がある。そして、もしローソンがレッドブルの期待に応えられなかった場合、角田に再びチャンスが巡ってくるかもしれない。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、RN365などのメディアに対して、ローソンの例を引き合いに出しながら、角田はトップチーム入りの可能性を諦めるべきではないと語った。
「彼は自分がチャンスに値することを証明したいという強いモチベーションを持っている。レーシング・ブルズは、リアサスペンションやギアボックスなど、使用が許可されたレッドブルのパーツを活用し、さらなる進化を遂げるだろう。新しい経営陣の下でチームが成熟すれば、自然とパフォーマンスも向上するはずだ。
そして、角田は非常に意欲的である。モータースポーツの世界では状況が一変するのは一瞬のことだ。9か月前には、誰もローソンが2025年のレッドブルのドライバーになるとは思っていなかった。
物事は驚くほど早く変化する。角田もそれを理解しており、”ドアをノックしているのは自分だ”と周囲に示さなければならない。」