ホーナー、ペレスの早期契約延長は「結果に結びつかなかった。アブダビGP後、今後について話し合う」

レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、2024年シーズン序盤にセルジオ・ペレスと早期に契約延長を結んだ決断が「結果には結びつかなかった」と認めた。ペレスは契約延長後、大きく調子を崩し、チームのコンストラクターズタイトル争いにも影響を及ぼした。

ペレスの契約延長、期待と現実

2024年6月4日、ペレスがシーズン序盤に好調を維持していたことを受け、レッドブルは彼との契約を2026年まで延長した。発表当時、ホーナーは次のように述べていた。

CH: 「2025年のラインナップを早期に確定させることは重要だった。チェコ（ペレス）との継続的な協力をとても嬉しく思う。」

しかし、その後のペレスは成績が低迷。契約発表後のカナダGPとスペインGPでマックス・フェルスタッペンが圧倒的なポイントを積み上げる中、ペレスは45ポイントしか加算できなかった。さらに2024年シーズン終了間近の現在、トップ4チーム（マクラーレン、フェラーリ、レッドブル、メルセデス）の中で唯一勝利を挙げられていないドライバーとなっている。

ホーナーの振り返り

ホーナーは契約延長のタイミングについて次のように振り返った。

CH: 「当時、セルジオは非常に良いパフォーマンスを発揮しており、最初の5レースで4度の表彰台を獲得していた。その勢いを維持し、シーズンを通して安定させるために早期に契約延長を決断したが、明らかにそれは効果を発揮しなかった。これが時には起こる現実だ。」

ホーナーはまた、過去4年間におけるペレスの貢献についても言及し、次のように語った。

CH: 「チェコはこれまでチームにとって素晴らしい貢献をしてきた。彼は優れたチームプレイヤーであり、人間的にも素晴らしい人物だ。この4年間、彼は懸命に努力し、我々がコンストラクターズタイトルを獲得する上で重要な役割を果たした。彼の5回のグランプリ勝利もその証だ。」
CH: 「しかし、彼自身も今シーズンの結果に最もフラストレーションを感じているだろう。それは彼の高い基準から見ても痛ましいことであり、チームとしても彼を支えるために全力を尽くしてきた。」

アブダビ後のペレスの未来

ペレスの未来について、ホーナーはアブダビGP終了後に議論を行う予定であることを明らかにした。

CH: 「チェコは我々のドライバーであり、契約も継続している。しかし、モナコ以降、彼のパフォーマンスは非常に厳しいものになっている。アブダビGPを終えた後、今後について話し合う予定だ。」
CH: 「チーム内では彼に対する敬意は非常に高いが、彼が苦しんでいる姿を見るのは誰にとっても辛いことだ。」

一方で、ペレスのシートを巡る噂について、ホーナーはレッドブルジュニアドライバーである角田裕毅とリアム・ローソンについても触れた。