クリスチャン・ホーナーがレッドブル・レーシングのチーム代表を事実上解任されてから2日後、ホンダ(HRC)の渡辺康治社長がコメントを発表した。短い声明の中で、渡辺社長はこれまでの協力関係に感謝の意を表すとともに、マックス・フェルスタッペンや角田裕毅に向けた力強いメッセージも残した。

ホンダは今シーズン限りでレッドブルとのパワーユニット供給を終了し、来季からはアストンマーティンと提携する。ここ数年でホーナーとの間に築かれてきた信頼関係は深く、渡辺社長はその協力に敬意を示した。

「私たちは、パートナーシップの初日から今日に至るまで、クリスチャンの協力に感謝している」

今後、レッドブル側でのホンダとの窓口代表は、レーシング・ブルズで同じ役職を務めてきたローラン・メキースとなる。このチームも、今季を最後にホンダ製パワーユニットの使用を終了する。

「ローランとは、彼がレーシング・ブルズに加わって以来、素晴らしい関係を築いている」

そして最後に、渡辺社長はフェルスタッペンや角田にも向けたと思われる、決意の言葉を残した。

「ホンダは、残り12戦においても、レッドブル・レーシングおよびレーシング・ブルズとともに限界までプッシュするという姿勢を変えるつもりはない」

シーズン終盤へと向かう中で揺れるレッドブル陣営。その中でホンダは、最後のパートナーシップを全力で戦い抜く姿勢を明確に示した。