セルジオ・ペレスとレッドブル・レーシングは、2024年シーズンをもって契約を終了することで合意に至った。この発表により、4年間にわたるペレスのレッドブルでのキャリアが幕を下ろすこととなった。

2023年には自己最高のシーズンを送り、チームメイトのマックス・フェルスタッペンに次ぐドライバーズランキング2位という快挙を達成したペレス。その功績が評価され、2026年末までの契約延長が発表されていた。しかし、2024年シーズン後半に成績が急激に低迷。最後の8戦でわずか9ポイントしか獲得できず、ドライバーズランキングは8位に沈んだ。

レッドブルもまた、2024年シーズンでは苦戦を強いられ、コンストラクターズタイトルを防衛することができなかった。最終的にチャンピオンのマクラーレン、準優勝のフェラーリに次ぐ3位でシーズンを終えた。

ペレスは「2025年もチームに残る」と公言していたものの、シーズン終了後に行われたレッドブルとの話し合いの結果、双方が契約終了で合意する運びとなった。

「オラクル・レッドブル・レーシングでの4年間には非常に感謝している。このような素晴らしいチームで走る機会を得られたことは、自分にとって忘れられない経験だった」

とペレスは語った。

「私たちは数々の記録を打ち立て、驚くべきマイルストーンを達成し、これまでに出会った多くの素晴らしい人々との絆を築くことができた。チームのマネジメント、エンジニア、メカニック、ホスピタリティやケータリング、キッチンのスタッフ、マーケティングや広報チーム、そしてミルトンキーンズのすべての人々に心から感謝したい。未来に幸運を祈るとともに、私のメキシコのファンをはじめとする全世界のファンに感謝の気持ちを伝えたい。また会いましょう。そして、決して諦めないでください」。

2024年シーズン、ペレスは152ポイントを獲得するに留まった一方で、フェルスタッペンは437ポイントを記録。大きな差が開いた結果となった。

レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーも、ペレスのチームへの貢献を称えた。

「2021年に加入して以来、ペレスは素晴らしいチームプレーヤーであることを証明し、2度のコンストラクターズタイトルと、ドライバーズランキングでの初の1-2フィニッシュに貢献してくれた」
「彼が挙げた5勝はすべて市街地サーキットでのものだが、彼の限界までプッシュする姿勢が表れた結果だ。ペレスは来シーズン、チームで走ることはないが、彼は常に非常に人気のあるチームメンバーであり、私たちの歴史に欠かせない存在である」。

ペレスはレッドブルで90戦に出走し、5勝を挙げた。その中にはモナコGPでの勝利も含まれる。彼の活躍は、2022年と2023年のコンストラクターズタイトル獲得に大きく寄与した。

2025年以降のレッドブルのラインナップについては、近日中にさらなる発表が行われる見込みである。現時点では、RBのリアム・ローソンが最有力候補とされており、角田裕毅が昇格を逃す可能性があると報じられている。

ペレスの今後の動向については明らかにされていないものの、2026年以降のシートを追求するかどうかも注目されている。