
バーレーンでのRB21のドライブ感覚について尋ねられたフェルスタッペンはViaplayにこう語った。
「テレビでは言えないような感じだ。ブレーキが効かないし、ステアリングもできない。トラクションもないし、バランスも取れていない。」
過去にここまで悪い状態のF1カーに乗ったことがあるかと問われると、フェルスタッペンは皮肉を込めて答えた。
「考えさせてよ……そうだな、数日前だと思う。」
しかし、チームのアドバイザーであるヘルムート・マルコ博士は、テレメトリーデータによってフェルスタッペンのブレーキに明確な問題があることが判明したと述べた。
この問題についての一つの仮説として、レッドブルが冬の間にブレーキ素材をHitcoからBremboに変更したことが影響している可能性があるという見方がある。マルコは次のように語っている。
「現時点では、その原因について説明できるものはない。まずはこの深刻なブレーキ問題の原因を突き止め、それからFIAと協議して、ブレーキパッドの調整や研磨、または交換が可能かを確認する必要がある。」
フェルスタッペンは、この問題が特に予選で顕著であったと認めた。
「あのペダルを踏むたびに、まるで壁を蹴っているような感覚だ。だが、それは今週末ずっと――いや、今年に入ってからずっと続いている。」
「マシンに関して考えられるあらゆることを試したが、どれもうまくいかなかった。だから、ブレーキが問題というわけではない。」
「予選をもう一度やり直すとしても、何を変えるべきか分からない。すでに全部試している。」
そして、鈴鹿でポール・トゥ・ウィンを果たし、マクラーレンのノリスとの差を1ポイントにまで縮めたにもかかわらず、フェルスタッペンは自分がチャンピオンシップの有力候補ではないと語った。
「彼ら(マクラーレン)は今のところ、僕の競争相手ではない。僕はこのチャンピオンシップにただ参加しているだけだ。シーズン全体を見れば、僕たちには本当の意味でチャンスがあるとは思えない。」
