マックス・フェルスタッペンは、ラスベガスGPのフリー走行初日におけるレッドブルのワンラップペースについて、「理想からは程遠い」と評価した。現ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは、FP2で17位に沈み、課題の多いセッションを振り返った。
ワンラップペースで苦戦するレッドブル
フェルスタッペンは、セッション中盤にアレックス・アルボンのウィリアムズがコース脇で停止し、赤旗が出る直前にソフトタイヤでのアタックを完了。しかし、タイムはメルセデスのルイス・ハミルトンが記録したトップタイムから2秒も遅れていた。
「滑りやすかった。特にワンラップでのタイヤの使い方に苦労した」とフェルスタッペンはコメントしている。
低温と滑りやすい路面が課題を悪化
ラスベガス特有の低温と滑りやすい路面状況が、多くのドライバーにとって困難な要因となったが、フェルスタッペンはその影響を強く感じたようだ。
「長距離走行(ロングラン)は少し競争力があったが、それでも調整が必要だと思う。特にワンラップペースがかなり遅れている」と振り返り、「もちろん、ここは特別な条件だが、全員にとって同じ条件だ。それでも今、何が問題なのか理解する必要がある」と続けた。
「氷の上を走っているようだ」
フェルスタッペンは一晩で改善策を見つける方向性があるかと問われ、「現時点ではタイヤ関連の問題が大きいと感じる。車のバランス自体はそれほど悪くない。単にグリップがない。今は氷の上を走っているような感覚だ」と述べた。
ペレスも同じ課題
チームメイトのセルジオ・ペレスも同様の問題を抱え、ワンラップでのペース不足を指摘。「ワンラップでの作業が必要だ。ロングランは少し希望があるが、全てを最大限に活用するにはまだ課題が多い」とコメントしている。
ペレスは特に低速コーナーでの後輪の安定性に問題があるとし、「リアウイングのダウンフォースを下げたが、それが低速コーナーで車を非常に不安定にしている」と具体的な課題を挙げた。
タイトル争いとチームの状況
フェルスタッペンはドライバーズランキングでランド・ノリスに対し62ポイントのリードを持っており、ラスベガスGPでのタイトル獲得の可能性がある。しかし、チームランキングではレッドブルはフェラーリとマクラーレンの後塵を拝して3位につけている。