4度のF1ワールドチャンピオンとなったマックス・フェルスタッペンが「RB20は早々に博物館送りにして、もう二度と触れるべきではない」と何度も強調してきた。2025年に向けては自信を持っているものの、チームが大きく方向転換を図る必要があると語っている。
2024年、レッドブルでは複数のキーパーソンがチームを去っていた。新たなメンバーがタイトルを勝ち取るだけのマシンを用意できるのか注目が集まっている。フェルスタッペンは、もう2024年のようなシーズンは繰り返したくないとし、オランダの『デ・テレグラフ』紙に対して、チームに望むことを明かした。
レッドブルはやり方を変えなければならない
フェルスタッペンはレッドブルに対して、RB20から学び、パッケージを万全に整える必要があると警鐘を鳴らしている。
「もしこのまま進んでいくなら、来年は自分がチャンピオンになることはない。単純なことだ。我々は来シーズンを戦うにあたって本当にステップアップをしなければならない。そこはみんなわかっている。」
今季の大きな問題の一つとして、バランスの不安定さが挙げられていた。マシンを常に適切なウィンドウで走らせることが難しく、セットアップを合わせてもバランス調整が追いつかない場面が散見された。
バランス問題
さらにRB20にはRB19時代から存在していた問題点があったが、当時のレッドブルは総合的に他チームより速かったため気付かれにくかったという。
「昨シーズンのバランス問題はチームが解決できると信じている。そして、去年は手をつけられなかった部分を変えていくことになる。縁石や路面の凸凹、低速コーナーでより速く走れるようにしなければならないのは明らかで、そこが我々の弱点だ。もしそれを克服しても負けるのだったら、純粋にスピードが足りないということにだろう。」
フェルスタッペンはこう語り、2025年に再び頂点を目指すためにチームが抜本的な改善を進める必要があることを強く訴えている。