
マックス・フェルスタッペンは、イモラでの予選Q3最終アタック中に、ピレリが持ち込んだ新しいC6ソフトタイヤが限界を迎えてしまったと語った。フェルスタッペンは、ピアストリの改善に対して0.034秒及ばず、ポールを逃した。
フェルスタッペンは自身の最終アタックで第1セクターの自己ベストを更新していたものの、それ以降にペースを維持できなかった理由として、新しいC6コンパウンドがまだチーム全体で理解しきれていない点を挙げた。
「予選での唯一の問題は、速く走ろうとすればするほどタイヤがオーバーヒートして、Q3の1回目からすでにそれに悩まされていたんだ。それでも2回目にもっと速く走ろうとしたんだけど、第1セクターは良かったのに、そのあとで完全にタイヤが終わっちゃった。」
「だからアンダーステアが増えてきて、あとはなんとかラップをまとめようとしただけだった。ちょっと残念だったね。」
「ピットに戻ったとき、ジョージがミディアムで走っていたのを見て、正直、僕もFP3ではミディアムの方が良いフィーリングだったんだ。でも、予選で使えるほどの本数がないから、選択肢にはならなかった。」
ピレリは、低摩耗のイモラにおいてC6コンパウンドが1ラップ程度なら問題なく使えると見込んでいたが、フェルスタッペンはこの見立てに懐疑的だった。
「C6を使うのは今回が初めてだし、どのチームもまだ完全には理解していない。でも、このトラックではC6はギリギリか、もしくはちょっと限界を超えていると思う。」
レッドブルは今週末、サウジアラビアとマイアミで導入したアップデートに続き、さらなる改良をRB21に施してきた。フェルスタッペンは、金曜の苦戦を経て、マシンの感触が改善されたと語る。
「昨日は厳しいスタートだったけど、今日はかなり良いセットアップに持ち込めたと思う。マシンの反応も良くなってきていて、バランスもだいぶ整ってきた。これは間違いなくポジティブな要素だね。」
「ただ、今週末のタイヤコンパウンドが僕たちにはちょっと柔らかすぎた。僕たちは他よりもタイヤをオーバーヒートさせやすいから、それが問題になっていた。それは今後も注目すべきポイントだ。」
勝利の可能性について聞かれたフェルスタッペンは、スタートがすべてを左右すると語った。
「まずは良いスタートを切って、あとは自分たちのペースがどれくらいかを見るだけだね。昨日のロングランは正直、あまり良くなかった。でも、今回の新しいセットアップが路面にしっかり合えば、もっと競争力が出ると期待しているよ。」