ウィリアムズのマシンに座るカルロス・サインツに代わり、2025年にはルイス・ハミルトンが加入することで、フェラーリは「良い推進力」を得ることを期待している。

現在、スペインの銀行サンタンデールはフェラーリのスポンサーから離脱しており、そのロゴはアブダビのガレージで2024年ウィリアムズのマシンに再び現れている。この場でサインツは白いヘルメットとスーツ姿でチームデビューを果たしている。

30歳のサインツは絶好調の状態でフェラーリを去る。一方、7度の世界チャンピオンであるハミルトンは、長きにわたるメルセデスでのキャリアの最後をあまり印象的ではない形で終えている。

メルセデスでかつてハミルトンとチームメイトであったニコ・ロズベルグは、39歳のハミルトンがフェラーリの赤いレーシングスーツでどのように活躍するかについて「評価はまだこれからだ」と語る。

「今年の調子次第だ。それが続けば簡単ではないだろう。しかし、彼がいつもの魔法を見つければ、それは素晴らしいものになる。」

今年のハミルトンの最大の課題は予選ペースであり、チームメイトのジョージ・ラッセルに大きく上回られたことだ。元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースもこう指摘する。

「ハミルトンは準備を万全にしなければならない。なぜなら、今のF1で予選モンスターがいるとすれば、それはシャルル・ルクレールだからだ。私の考えでは、ルクレールとマックス・フェルスタッペンを並べても、マックスは苦戦するかもしれない。」

それでも、フェラーリは公には心配していない。アブダビでのシーズン最終戦の週末において、チーム代表のフレデリック・バスールは次のように述べた。

「ルイスの加入は我々にとって大きな推進力になる。」
「彼は我々と違った見方を持つだろう。ルイスは18年間の経験と数々の成功を持ち、その視点は我々の成長にとって重要だ。」
「彼は我々が進んでいる成功の道をさらに進める手助けをする。我々は良いシーズンを過ごし、大きな一歩を踏み出した。なぜなら、昨年より50%も多くのポイントを獲得したからだ。しかし、目標はタイトルを勝ち取ることだ。」

同様のメッセージを伝えたのは、マラネロに本拠を置くフェラーリの執行会長ジョン・エルカーンである。フェラーリはコンストラクターズ・チャンピオンシップをマクラーレンに譲ったものの、来るべき2025年に向けた希望を語った。

「このシーズンを基盤にして、2025年にさらに競争力を高めた年にしよう。」