2025年F1シーズンを前に、マクラーレンのオスカー・ピアストリが自信を漲らせている。昨シーズンは随所で速さを見せたものの、チームメイトのランド・ノリスを上回る成績を残すには至らなかった。しかし、新シーズンは開幕戦から積極的にタイトル争いに挑む構えを見せている。

「シーズンのスタートは完全にクリーンな状態だ。昨年終盤は自分のベストを尽くす機会も多かったけど、ランドを助けた場面もあったし、逆に彼に助けられた場面もあった。だが、今年は完全にゼロからの戦いになる。

そして、今年はワールドチャンピオンになれると確信している。昨シーズンはまだ克服すべき課題があったが、それらを乗り越え、自信を持って戦える状態になった。あとは毎週末、それを継続して発揮することが重要だ。それがチャンピオン争いにおいて決定的な差を生むはずだ。」


「まずは開幕戦から」ピアストリ、初優勝の経験を武器に飛躍へ

2024年シーズンの序盤、マクラーレンは苦戦を強いられた。しかし、シーズン途中のアップグレードによって大幅な戦力強化を果たし、最終的にはコンストラクターズタイトルを手にした。ピアストリは、昨シーズンの経験を糧に、シーズン序盤から結果を出すことを目標に掲げる。

「我々の目標は開幕戦からタイトル争いをすること。昨シーズンは最初の数戦が厳しかったが、その後、マイアミでのアップグレードから一気にペースを上げることができた。今年は最初からそのレベルで戦いたい。チームとして非常に良い状態にあるし、この12か月で勝つための経験と自信を積み上げてきた。

今は全てのツールが揃っていると感じている。昨年のこの時期にはそう思えていなかったが、今は違う。重要なのは、それらを常に最大限活用することだ。すでに勝利を経験しているので、勝てる自信はある。あとはそれを継続するだけだ。」


マクラーレン、新車MCL39で新たな挑戦へ

2025年シーズンに向け、マクラーレンは新車「MCL39」を発表。大規模なレギュレーション変更はないものの、細部の改良が施されている。ピアストリとノリスはすでにフィルミングデーでMCL39をテストしており、マシンの感触を確かめている。チーム全体が新たなシーズンに向けて高い意欲を見せており、ピアストリもその流れに乗りたいと考えている。

「今年は最初から強いマシンを手に入れ、開幕戦から良いスタートを切ることが重要だ。昨シーズンはシーズン途中で大きく進化したが、今年は最初からそのレベルで戦いたい。ランドと共に、公平な条件のもとで競い合い、互いに切磋琢磨できる環境が整っている。

もちろん、シーズン終盤にポイント差が開いた場合にはチームとしての協力が必要になるだろう。しかし、最初からその状況を考えるのではなく、まずは互いに全力で戦い、理想的には1-2フィニッシュを重ねていくのがベストだ。」