チャンピオンシップリーダーのオスカー・ピアストリは、自身が「追われる立場」であることについて、「かなり楽しんでいる」と語り、「それは僕がうまくやれているということだ」と自信を見せている。

前戦サウジアラビアでの勝利により、マクラーレンのドライバーであるピアストリはチャンピオンシップランキングのトップに立った。オーストラリア出身の彼は、今週末のマイアミグランプリを前に、チームメイトのランド・ノリスに対して10ポイントのリードを築いている。

ピアストリは、2019年から2021年にかけてフォーミュラ・ルノー・ユーロカップ、F3、F2で連続タイトルを獲得しており、選手権をリードすることには慣れている。しかし、F1のポイントリーダーとなるのは彼にとって新たなマイルストーンであり、今季ここまで5戦中3勝を挙げている。

F1でチャンピオンシップをリードすることは、しばしばプレッシャーを伴うが、冷静な態度で知られるピアストリは、リラックスした様子を見せ、「追われる立場」の方が気に入っていると語った。

「正直なところ、(チャンピオンシップを)リードしていることに関して、それほど違いを感じていない。僕はそのことをあまり気にしていない。毎週末でベストなパフォーマンスを出すこと、可能な限りうまくドライブすること、そしてクルマをできるだけ良く仕上げることだけを考えている。」

「僕としては、追われる立場にいることがけっこう好きなんだ。たいてい、それは何かをうまくやっているという意味だからね。僕はとてもリラックスしているし、ポイント差もまだ小さい。今は第5戦か6戦といったところだから、それほど気にしていない。」

「メルボルンでは難しいスタートを切ったけど、その後の4戦は非常にうまくいっている。だから僕が今チャンピオンシップをリードしている理由にはとても誇りを感じている。それは、実際にリードしているという事実よりも、そこに至るまでの僕自身とチーム全体の努力に対しての誇りなんだ。」

マイアミの市街地コースでの戦いを前に、昨年この地で13位に終わったピアストリは、初優勝を果たしたノリスが、レッドブルのマックス・フェルスタッペンよりも今週末の最大のライバルになる可能性があると語った。

「ランドだと思う」と、ピアストリは「ノリスかフェルスタッペンのどちらが最大の脅威か」と問われた際に答えた。

「僕たちは当然同じクルマに乗っているわけで、その強さはわかっているし、ランドも遅いドライバーではない。だから、勢力図がどうなるかは様子を見る必要があるけど、僕たちのクルマは一貫して強いパフォーマンスを出していると思う。」

「レッドブルは鈴鹿やジェッダのようなレースでかなり接近してきた。ジェッダはおそらく今年最も競争の激しいレースだったと思うけど、僕たちはこれまで全サーキットで安定した強さを見せてきた。」

「マイアミはまた別のチャレンジになるだろう。気温が高く、路面も独特だし、低速サーキットでもある。今週末はそこが大きなポイントになると思う。」