
- O.ピアストリ (McLaren) Leader
- G.ラッセル (Mercedes) +15.499s
- L.ノリス (McLaren) +16.273s
- C.ルクレール (Ferrari) +19.679s
- L.ハミルトン (Ferrari) +27.993s
- M.フェルスタッペン (Red Bull) +34.395s
- P.ガスリー (Alpine) +36.002s
- E.オコン (Haas) +44.244s
- 角田裕毅 (Red Bull) +45.061s
- O.ベアマン (Haas) +47.594s
- A.K.アントネッリ (Mercedes) +48.016s
- A.アルボン (Williams) +48.839s
- I.ハジャール (Racing Bulls) +56.314s
- J.ドゥーハン (Alpine) +57.806s
- F.アロンソ (Aston Martin) +60.340s
- L.ローソン (Racing Bulls) +64.435s
- L.ストロール (Aston Martin) +65.489s
- G.ボルトレート (Kick Sauber) +66.872s
- C.サインツ (Williams) DNF
- N.ヒュルケンベルグ (Kick Sauber) DNQ
※レース後の車検において、13位だったヒュルケンベルグがスキッドブロックのサイズに関わる違反(技術規則第3.5.9条e で要求される最小厚さ9mmを下回っていたため、失格となった。14位ハジャー、15位ドゥーハン、16位アロンソ、17位ローソン、18位ストロール、19位ボルトレートがそれぞれ1つずつポジションを上げられた。
オスカー・ピアストリがF1バーレーンGPで完璧なレース運びで圧倒的な勝利を収めた。一方で、ジョージ・ラッセルはランド・ノリスの猛追をしのぎ、表彰台の最後の席を確保した。
レースはクリーンなスタートで始まった。マクラーレンのオスカー・ピアストリが余裕を持って先頭を走る中、メルセデスのジョージ・ラッセルがフェラーリのシャルル・ルクレールをかわして2位に浮上した。ミディアムタイヤを履いたモナコ人のルクレールは、同じくマクラーレンのランド・ノリスに追い抜かれた。
アルピーヌのピエール・ガスリーが5位を走行し、ウィリアムズのカルロス・サインツが6位に浮上。メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリ、レッドブルのマックス・フェルスタッペン、フェラーリのルイス・ハミルトン、レッドブルの角田裕毅がトップ10入りを果たした。アルピーヌのジャック・ドゥーハンもポイント圏内に迫っていた。
ノリスがグリッド上で位置を外していたとの指摘があり、リプレイでは停止位置は正しかったが、クラッチを早く離してしまい前進した可能性が示された。これにより彼には5秒のタイムペナルティが科され、12周目の最初のピットストップでその処分を受けた。
前方では安定した展開が続く中、アントネッリ、フェルスタッペン、ハミルトン、角田がサインツをかわして順位を上げた。イタリア人のアントネッリはターン1で大胆な突入を見せ、フェルスタッペンはスペイン人に対し激しい攻めを見せ、コース外走行も伴ったが、最終的には順位を確保した。
イギリス人のハミルトンも一筋縄ではいかず、数コーナーでの攻防の末、ターン11で追い抜きに成功した。アントネッリがガスリーを抜いて5位に浮上すると、ピットストップ合戦が始まり、フェラーリ勢は1ストップ作戦を狙ったものの、19周目にピットインを余儀なくされた。
ピアストリは引き続きレースをリードし、ラッセルがその後ろにつけた。その間にノリスはペナルティを消化しながらも、4位のルクレールを抑えて3位をキープした。最大の躍進はハースのエステバン・オコンで、早めのピットインによって複数台をアンダーカットし6位まで浮上した。
ハードタイヤを履くフェルスタッペンは、6位のオコンを抜くのに苦戦し、アントネッリに追い立てられる展開となった。アントネッリは激しい防御の中、フェルスタッペンを抜いた。その後、ドゥーハンが迫るも、後方には角田を抜いたハミルトンが迫っていた。
角田はポイント圏外へと押し出され、サインツがピットイン後にいくつかのポジションを回復した。ハースのオリバー・ベアマンも20位から13位へと大きくジャンプアップ。フェラーリ勢も反撃を開始し、ルクレールはノリスに猛追。ハミルトンはフェルスタッペンをパスしてアントネッリの後方へと迫った。
ルクレールはターン1で仕掛けるも失敗。しかしターン4で外側からノリスをかわし4位に浮上。同じ周、ハミルトンはアントネッリをターン1で抜き、次の周にはオコンも抜いて6位に浮上した。一方、フェルスタッペンは早めの2回目のピットに入ったが、右前輪が外れず作業が遅れ、一時的に最後尾に沈んだ。
2回目のピットストップ戦略が展開される中、メルセデスはアントネッリにソフトタイヤを履かせる大胆な判断を下した。ガスリーやドゥーハンはハードタイヤを選択した。
ポジション争いは続き、サインツが角田を押さえつけるようにして抜いたが、軽い接触がありデブリがコース上に散った。次の周のターン1でも両者は再び軽く接触。アントネッリはオコンをかわし順位を回復した。
その直後、ヴィザ・キャッシュアプリRBのリアム・ローソンとアストンマーティンのランス・ストロールが接触し、両者は走行を続けたものの、フルセーフティカーが導入された。このタイミングで多くのマシンがピットインし、ピアストリ、ラッセル、ノリス、ハミルトン、ガスリー、オコン、フェルスタッペン、ドゥーハン、サインツがトップ10となった。
タイヤ戦略が鍵を握る中、ラッセルはソフトタイヤ、フェラーリ勢はハードタイヤで勝負を挑んだ。再スタートではピアストリが巧みにリードを維持し、ラッセルも続いた。ルクレールはやや外にはらみ、ノリスに並ばれる。ハミルトンはその隙を突き、ターン1で外側から追い抜いた。
ノリスはターン4で再びハミルトンをパスしたが、コース外走行であり、ポジションを戻す必要があった。最終的にはノリスがハミルトンを再度抜き、4位に浮上。しかし、ルクレールへの追撃は実らなかった。ガスリーが6位で続き、フェルスタッペンは再スタートでオコンを抜き、順位を上げた。
角田がトップ10を締めくくり、アントネッリはターン8でコースを外れ、ポイント圏外へと転落。彼はウィリアムズ勢とベアマンの後方に沈んだ。ピアストリが首位を維持し、ラッセルが2位、ルクレール、ノリス、ハミルトンが続いた。
ガスリー、フェルスタッペン、オコン、ドゥーハン、角田、ベアマン、アントネッリ、アルボンと続き、ハース勢はともにポイントを獲得。ベアマンはアントネッリを抑えて最後の1点を獲得した。ローソンは13位でフィニッシュするも、ペナルティにより順位を落とした。ドゥーハンも同様である。
ヒュルケンベルグがハジャー、ドゥーハン、アロンソ、ローソン、ストロール、ボルトレートを抑えて、19台の完走者がフィニッシュを迎えた。