
ハースが、二つの重要なマイルストーンを迎えることになった。代表の小松礼雄は、チームオーナー、ジーン・ハースから追加資金を調達する必要がないことを明らかにした。ハースは2024年のコンストラクターズ選手権で7位となり、より多くの賞金分配を獲得したことで財政状況が改善された。
小松は、この変化が新たな挑戦をもたらすことを認めつつも、F1で競争力を維持するためには不可欠なステップであると語る。
「今年は初めて、ジーンが自身の資金を投入する必要がないシーズンになると思う。これは素晴らしいことだ。これまで我々は予算上限には達していなかったが、今年はついに予算上限に到達する。そのため、今度はどうやってその範囲内で効率よく資金を管理するかが新たな課題となる。」
「これまでは、予算上限に達していなかったため、資金があれば比較的自由に使うことができた。しかし、昨年の賞金、スポンサー収入などを考慮すれば、今年はジーンが追加資金を投入する必要はない。これからは無駄を省き、より効率的に運用しなければならない。」
また、小松はチームの成長についても言及し、F1において成功するためには今回の進展が不可欠であることを強調した。
「競争力を持つためには、これくらいのレベルには達していなければならないと考えていた。我々はTPCテストを実施し、予算上限に達し、そして基本的に黒字化を果たしている。」
F1の中では依然として最も小規模なチームの一つであるハースだが、経済的自立と予算上限到達という二つの大きな進展によって、新たな競争の舞台へと歩みを進めている。