7度の世界チャンピオンのメルセデスからフェラーリへの移籍は、おそらくこのオフシーズの最大の話題だったが、5レースを終えて、ハミルトンの苦戦が明らかになってきた。

ジェッダでのフェラーリは乗っていて快適だったかと聞かれると、ハミルトンは答えた。

「いや、一瞬たりともそうではない。シャルルが表彰台に立っているのだから、このマシンは明らかに3位に入る能力がある。だから、これが車のせいだとは言えない。

「もちろん、自分の結果に満足していないし、ファンも満足していないことは分かってる。チームも満足していないだろうし、経営陣も満足していないことは分かっている。

改善するために次に何をすべきか知っているかと問われると、ハミルトンはただこう答えた。

「この3週間で学んだことは、自分が遅いということ以外、本当に何もない。」

「もちろん、データにはたくさんの情報が含まれているけど、正直に言うと、データ上のシャルルとの差はそれほど大きくないように思える。ただ…コーナーでは僕の方が遅いだけ。」

「少し違うセットアップなので、マシンがそのセットアップに適しているかどうか確認する必要がありる。明らかに、シャルルと彼のチームはより良い仕事をしている。これから1週間は休みではなく仕事になる。今日以降、いくつか予定をキャンセルするつもりだ。」

しかし、ハミルトンは今のところトンネルの出口に光は見えていない。「マイアミでも苦しむことになると思う。どれくらい苦しむことになるかは分からないが、間違いなく辛い。今のところ解決策はない」とスカイ・イタリアに語った。

「だから…今年の残りはこんな感じになるんだ。辛いだろうね。もしかしたら脳移植が効くかもしれない。」