バーレーンで行われたプレシーズンテストの評価は明確だった。マクラーレンMCL39は登場と同時に速さと信頼性、バランスの良さを証明し、3日間のテストを通じて深刻な問題を一切抱えなかった。

ノリスとピアストリはすぐにマシンに順応し、特にロングランのペースでライバルたちを驚かせた。 チームは順調にテストプログラムを消化し終え、その出来栄えに自信を深めたノリスも、これまで以上に前向きな発言をしている。


ノリス、マクラーレンの速さを確信「オーストラリアでは優勝候補」

ランド・ノリスはメディアに対し、バーレーンテストを通じてMCL39に強い手応えを感じたことを認めた。そして、自身のマシンが今季のグリッド上で「最も完成された一台」であると断言した。

「僕たちは、どのコーナーでも特に苦戦しているようには感じない。もちろん、ライバルと比べて少し遅れる部分はあるが、それはごく一部の区間だけだ。

マシンは最も完成された一台、もしくはその中の一台だと思う。オーストラリアのコースには中高速コーナーが多く、僕たちはそのセクションに強みを持っている。」


昨年の好成績も後押し、マクラーレンにとって追い風となる要素

さらに、チームの自信を強めているのは昨シーズンのメルボルンでのパフォーマンスだ。2024年のオーストラリアGPではフェラーリと優勝を争う活躍を見せた。 さらに、当時はシーズン序盤で開発が進んでおらず、その後のマイアミGPで投入された大型アップグレード前の段階だったことを考えると、当時の速さはなおさら評価できる。ノリスもまた、この点に言及している。

「オーストラリアは僕にとって好きなレースの一つだ。去年も良い結果を出せたし、今年はさらに強い状態で挑めると思う。

バーレーンは僕たちにとって難しいサーキットの一つだった。特に去年はシーズン序盤に少し苦戦していたからね。でも、その後オーストラリアに行って、しっかりと結果を出せた。今年の開幕戦がメルボルンになったことで、ポジティブな流れを持ち込めるのは嬉しいことだ。

とはいえ、バーレーンで開幕するのも悪くなかったかもしれない。マクラーレンにとってはある意味”ホームレース”のようなものだからね。」