
マックス・フェルスタッペンが「マクラーレンのマシンならもっと早くチャンピオンになれた」と語ったことに対し、ランド・ノリスがユーモアを交えながら反論した。
ラスベガスGPでフェルスタッペンがノリスを抑えてフィニッシュしたことで、彼は403ポイントを獲得。シーズン終了を2戦残して3度目のドライバーズタイトルを確定させた。一方、ノリスが所属するマクラーレンは今季中盤以降に勢いを増し、フェラーリやレッドブルと並ぶ強力なパフォーマンスを見せている。
フェルスタッペンの発言に対するノリスの反応
オランダ紙「De Telegraaf」に対し、フェルスタッペンは「マクラーレンの車で走っていたら、もっと早くチャンピオンになれた」とコメント。この発言について記者に尋ねられたノリスは、次のように語った。
「もちろん僕は『違う』と言うだろう。条件次第だ。もしレッドブルがいなかったら、確かに僕がチャンピオンになっていただろう!もしマックスがレッドブルにいなかったら、僕がタイトルを取っていたはずだ。」
さらに、フェルスタッペンの自信については次のように述べた。
「マックスが何をできるかは分かっているし、彼の自信は好きだ(I like his confidence)。でも、僕も何でも言える。『自分がワールドチャンピオンだ』とか『こうだった』とか言えるが、現実には無理だ。」
コンストラクターズタイトルへの執念
ドライバーズタイトルの望みが潰えたマクラーレンは、1998年以来となるコンストラクターズチャンピオンシップ獲得に焦点を切り替えている。現在、フェラーリに24ポイントの差をつけて首位に立つマクラーレンは、シーズン終盤2戦でそのリードを守ることを目指す。
ノリスはこのタイトル獲得が自身にとってどれほど重要かを語った。
「僕がやることのすべては、ある意味でチームのためだ。それはファクトリーで働く人々や現場で支える人々のためだ。チームは僕の最大のモチベーションだ。彼らにとって重要なことは、僕にとっても重要だ。」
ノリスはマクラーレンとの長い関係に触れ、次のように続けた。
「僕はマクラーレンの一員として8年、F1では6年を過ごしてきた。多くの浮き沈み、素晴らしい時もあれば厳しい時もあった。それだけに僕にとってこのタイトルは特別だ。F1に来て1年目で勝つ人もいるが、僕のように多くの章が積み重なると、すべてがより特別に感じられる。」
マクラーレンの2024年シーズン:復活の年
今季のマクラーレンは、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリの活躍により、昨シーズンの総合ポイントを2倍以上に伸ばした。特にノリスは初勝利を含む3勝を挙げ、輝きを放っている。
カタールGPでは、ノリスとマクラーレンがコンストラクターズ選手権のリードを守るべく、激しい戦いを繰り広げることが期待される。果たして、彼らはこのまま栄光を掴むことができるのか。その行方から目が離せない。
