
マクラーレンのランド・ノリスが、シンガポールGPの1周目で起きたオスカー・ピアストリとの接触について、自らが責任を負わされたことを明かした。ノリスは「チームから処分を受けた」と語ったが、その内容は明かさなかった。「それはチームの話で、メディアに言うことじゃない」としながらも、「僕を責任者としたのは公平だ」と受け止めている。マクラーレンではチームメイト同士の接触は絶対に避けるべきとされており、今回の判断もその原則に基づくものだった。
「シンガポールのようなことはもう起こしたくない。僕にとってもチームにとっても良くないことだ。接触を避けてレースを完走するのは僕の強みの一つだ。マクラーレンが強くなれたのは、互いを信頼できる体制を築いてきたからだ」
とノリスは語った。一方のピアストリも、
「多くの話し合いがあり、非常に建設的だった。ランドが責任を受け入れ、チームも認めた。あんな形でレースをするのは望ましくない」
とコメントし、チーム全体での理解が深まったことを強調した。チーム内処分についてノリスは、
「アンドレア(ステラ)の最優先はチームワークの維持だ」と語り、「グリッド最下位からトップ争いができるようになったのは、その強い結束のおかげだ」
とチームへの信頼を示した。ピアストリはノリス優遇の噂を否定した。
「公平なチャンスがある。ランドに責任があっても偏りはない。国籍も関係ない。僕はただ全員を倒すために走るだけだ」
2人は互いを尊重しつつも競い合う姿勢を崩していない。ノリスは「次に同じことは起こさない」と誓い、ピアストリは「僕たちはすでに明確なルールを持っている」と語った。シンガポールの小さな接触は、マクラーレンの強固な信頼関係を再確認する出来事となったようだ。