マックス・フェルスタッペンの父、ヨス・フェルスタッペンが、元F1ドライバーのロバート・ドーンボスの発言に対し、「首のないニワトリみたいに喋ってる」と批判した。ドーンボスは、マックスの契約に2つの特別条項が存在し、オーストリアGPでのリタイアが「重大な結果をもたらす」と主張していた。

フェルスタッペンが今季限りでレッドブルを離れ、メルセデスへ移籍するという噂は、水曜日に「Skyイタリア」が「メルセデスとマックスが具体的な交渉に入っている」と報じたことで一気に過熱した。

フェルスタッペンは2028年末までレッドブルと契約を結んでいるが、2025年シーズンのある時点でドライバーズランキング3位以下に沈んだ場合、契約を解除できるとされる条項があると報じられている。

ドーンボスは「Race Café De Stamtafel」で次のように語った。

「もしこの契約解除条項が正しければ――実際に2つの条項があるんだけど――1つはマックスがドライバーズランキングでトップ2に入っていない場合に発動する。そして、もう1つはレッドブルがコンストラクターズランキングでトップ3に入っていない場合に発動する」

「後者の“コンストラクターズで3位以内”の条項は、100%間違いなく存在する。もしチームが結果を出せなくなったら、マックスだって戦えない。そして、今のレッドブルは4位だ」

「彼は出ていくよ。レッドブルのフェアリーテール(おとぎ話)は、どこかで終わる。たとえそれをずっと続けてほしいと誰もが思っていたとしてもね」

しかしこれに対し、ヨス・フェルスタッペンはZiggo SportのInstagram投稿に対してシンプルかつ痛烈なコメントで応戦した。

「ドーンボスは首のないニワトリみたいに喋ってる」

一方、マックス・フェルスタッペンはこの新たな移籍騒動に対して多くを語ろうとしていない。彼はViaplayに次のように語った。

「あまり多くを言うつもりはないよ。僕が何か言えば言うほど、それがどんどん報道されることになる。それは僕の望むところじゃない。僕の将来は、僕自身で決める」

F1ファンと関係者は、真偽が明らかになるまであと数週間は待つ必要がある。というのも、トト・ヴォルフはオーストリアGPで「サマーブレイク前後に2026年のドライバーラインナップを発表する」と明かしたからだ。メルセデスのチーム代表ヴォルフは、メディアに対して次のように語った。

「このプロセスに関わるすべてのステークホルダーに敬意を払う必要がある。チーム、ドライバー、すべての関係者のことを考えて進めなければならない。決断が必要なときに引き延ばすのは良くないと思っている。だから、現時点で僕たちは良い位置にいる。まだ6月だしね」

「当然、さまざまな議論が飛び交っている。僕はそれをオープンにし、透明性を持って進めている。そして、サマーブレイクまでにはすべてが決まるはずだ」

その時期がサマーブレイクの前なのか後なのかを問われると、ヴォルフは笑みを浮かべながらこう答えた。

「もしかしたら、ちょうど中間かもしれないね」