
元F1チームオーナーのエディ・ジョーダンが、南アフリカ・ケープタウンの自宅で死去した。享年76。ここ12カ月にわたり、進行の速い前立腺がんと闘っていた。
銀行員としてキャリアをスタートさせたジョーダンは、その後レース界へ飛び込んだ。フォーミュラ・フォードを経て、フォーミュラ3、フォーミュラ2へとステップアップ。ル・マン24時間レースへの参戦経験もあった。マクラーレンF1でテストを受けたものの、F1世界選手権でのレース出場は叶わなかった。
その後はドライバーとしての道を離れ、レースチーム運営に転身。1979年に「エディ・ジョーダン・レーシング」を設立し、下位カテゴリーで成功を収めた。そして1991年「ジョーダン・グランプリ」としてF1参戦を果たした。


ジョーダン・グランプリは1991年から2005年までF1で戦い、通算4勝、18回の表彰台を獲得。1999年にはプライベーターとしては異例のコンストラクターズランキング3位を成し遂げた。

※ジョーダン・グランプリで優勝したドライバーは、デイモン・ヒル(1勝)、ハインツ・ハラルド・フレンツェン(2勝)、ジャンカルロ・フィジケラ(1勝)。

またジョーダンは、シューマッハー兄弟や、ジャンカルロ・フィジケラ、エディ・アーバイン、ルーベンス・バリチェロ、佐藤琢磨といったドライバーをF1デビューさせたチームとしても存在感を放った。

その後、2005年にチームを売却し、ジョーダンの名はF1の舞台から消えた。その後チームはミッドランド、フォース・インディア、レーシング・ポイントを経て、現在のアストンマーティンへと変遷している。
チーム運営から退いた後、ジョーダンはBBCスポーツやチャンネル4でF1解説者として活躍。また、名エンジニアであるエイドリアン・ニューウェイのマネジメントも手がけていた。今年、ニューウェイがレッドブルからアストンマーティンへ移籍する際にも関与し、その中で自身が前立腺がんと膀胱がんを患っていることを公表していた。