ジャック・ドゥーハンが、アルピーヌF1チームで早まったデビューを果たすことへの興奮と感謝の気持ちを語った。21歳のドゥーハンは、シーズン最終戦アブダビGPでエステバン・オコンに代わり、F1のグリッドに立つ。

アルピーヌは、来季からハースへ移籍するオコンを1戦早く解放する決断を下し、アカデミードライバーのドゥーハンにチャンスを与えた。これにより、オコンはシーズン後のポストシーズンテストでハース車を駆ることが可能となった。


デビューへの思いと準備

ドゥーハンは2023年のF2シーズンで総合3位を獲得した後、アルピーヌのリザーブドライバーとして活動。2022年メキシコGPでのFP1デビュー以来、複数のF1サーキットでテストを重ね、今季は2025年からのF1参戦を視野に入れていた。しかし、フラビオ・ブリアトーレによる提案でデビューが早まった。

ドゥーハンは次のように語る。

JD: 「正直、フラビオから『お前がレースをする』と言われたときは、非常にシンプルだった。彼との会話はいつも簡潔で、ただ準備をしておけと言われただけだ。」
JD: 「今回のレースには特別な期待はない。ただ金曜から積み上げていくことが重要だ。FP2は僕にとって未知の領域なので、金曜を通じて学び、進歩し、何よりもレースを完走すること。そして、2025年に向けて最大限吸収することだ。」


チームへの感謝と決意

アルピーヌアカデミーに2021年末から参加しているドゥーハンは、これまでの支援に感謝を述べた。

JD: 「この機会を与えてくれたルカ・デ・メオ、フラビオ、そしてオリ・オークスに本当に感謝している。アルピーヌアカデミーとTPCテストチームは、長い時間をかけて僕を準備してくれた。このチームの最初のアカデミードライバーとしてデビューし、来年に先駆けてこの場に立てるのは素晴らしい経験だ。」


チームの目標と個人の挑戦

アルピーヌはブラジルでのダブルポディウムにより、現在コンストラクターズランキング6位を維持しているが、ハースとの5ポイント差を守る必要がある。この状況において、ドゥーハンが与える影響にも注目が集まる。

しかし、彼自身はプレッシャーを感じていないという。

JD: 「全くプレッシャーはない。僕の目的は、車に乗ったときに速く走ることだ。それを最大限やり、チームをサポートし、(コンストラクターズ)6位を確保して目標を達成したい。」

さらに、オコンとの関係についても言及した。

JD: 「彼とは今回の発表後も長く話したけど、特に問題はない。彼は僕を支えてくれて、助言を惜しまず与えてくれた。僕がチームに加入して以来、彼は僕を導いてくれていた。この週を通じて送られた彼のメッセージやサポートも素晴らしいものだった。」


次世代スターへの期待

アルピーヌは、F1最終戦という舞台でアカデミードライバーに未来を託した。ドゥーハンがどのような走りを見せるのか、また彼のデビューがチームの今後にどのような影響を与えるのか、大きな注目を集めている。