
ジョージ・ラッセルがポールを獲得したシンガポールGP予選は、終了後に大きく様相を変えた。ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツの双方が技術規定違反により予選結果から除外され、スターティンググリッドは再編成となった。
違反はリヤウイングのDRS開口量が許容値(85mm)を超えた点で、両車は決勝を最後尾からスタートする。チーム代表ジェームズ・ボウルズは「意図的な利得はない」としつつ受け入れを表明している。
一方、Q1終盤にピエール・ガスリーのストップで掲示された黄旗に関する調査では、計5名(角田裕毅、ニコ・ヒュルケンベルグ、ガブリエル・ボルトレートほか)には不問の裁定が下った。スチュワードはマーシャリングデータ、テレメトリー、車載映像を精査し、黄旗区間で十分に減速していたと判断。よって該当ドライバーにグリッド降格は発生せず、再編はウィリアムズのダブル失格に伴うものに限られた。角田は予選Q2進出を逃したが、裁定によりグリッド上の相対位置は維持される。