
3レースでわずか2ポイント――元F1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、角田裕毅が「試されている、真っ只中にいる」と考えている。
鈴鹿では予選15位となり、これはRB21の2台目として初めてQ1を突破した記録であった。バーレーンではQ3進出を果たし、今季初のポイントとなる9位入賞を獲得した。しかし、サウジアラビアでは、その勢いを伸ばすことができなかった。まだ多くのグランプリが控えているとはいえ、誰もが納得するレベルに達しているとは言い難い。
今季、角田裕毅のレッドブルのシートは保証されているとみられるが、来シーズンまでシートが保証されているわけではない。ヘルムート・マルコは、ハジャーのパフォーマンスに興味を示しており、その後ろにはF2のアービド・リンドブラッドも控えている。
イサック・ハジャーは、デビュー戦でのスピンで周囲を心配させたが、2度のトップ10フィニッシュを記録し、6戦すべての予選でQ1を突破、うち2戦ではQ3にも進出している。選手権ポイントは5ポイント、角田裕毅と同点で並んでいる。
元ハースF1代表のシュタイナーは、角田裕毅がレッドブルでの「試験」に失敗すれば、次にフェルスタッペンの隣に座るのはハジャーになると語っている。
「いまこの状況はユウキにとってのテストになっている。もしユウキが結果を出せなければ、VCARBに戻るとは思えない。レッドブルに残るか、他のチームへ行くか、それとも家に帰るか、そのいずれかだと思う。もしレッドブルに残らなければ、ハジャーが明らかにそのレッドブルの有力候補になる。
ローソンについては現状維持になると見ている。おそらく彼にはもう1年VCARBでのチャンスが与えられ、その後どうするか決めるだろう。
リンドブラッドはまだ若い。彼がF2初勝利を挙げたからといって結論づけるのは早計だ。」
マルコから「今季の驚き」と称されたハジャーは、レッドブル・ジュニアの一人としてフェルスタッペンに挑戦する機会を求めており、20歳の彼にとってレッドブルへの昇格は明確な目標になっている。
「正直言って、マックスの隣に座るのが本当に難しいとされているなら、むしろもっと挑戦したくなる。それが何なのか、なぜそうなのかを知りたい。それが今も最大の目標だ。」とハジャーは語った。
「もう努力しなくていいなんてことはない。自分自身には常にプレッシャーをかけて結果を出すようにしている。
人々の期待は少し高くなったかもしれないが、自分がやることは変わらない。
シーズン前に言ったように、目標は常に…もしマシンが9位や8位を狙えるなら、自分がそこにいなければならない。10位圏外にいるべきではない。マシンがトップ10に入れるなら、自分もその中にいなければならない。」