ドイツの自動車メーカー、アウディが、スイスのF1チーム、ザウバーの完全支配権を掌握したことが正式に発表された。2026年からのフルワークス体制への移行を見据え、ヒンウィルを拠点とするチームの完全所有を目指す意向は周知の事実であったが、それが完了したことが明らかになった。買収額は明らかにされないが、6億ユーロ(約966億円)程度とみなされている。

Auto Motor und Sportに対し、広報担当者は「アウディAGによるザウバー・ホールディングAGの完全買収は、2025年1月に計画通り完了した。」とコメントしている。またアウディがチーム株式の一部をカタールの政府系ファンドに売却する意向を発表したことも知られ。この取引では、株式の約30%が譲渡されると見られている。

さらに、ザウバー代表であるアレッサンドロ・アルンニ・ブラビは、その役職を離れ、後任として元レッドブルのチームマネージャー、ジョナサン・ウィートリーがチームボスに就任する。ウィートリーの(レッドブルとの契約による)休職期間は実際には7月までである。しかし、舞台裏では、彼がより早く仕事を開始できるよう、レッドブルとの間で交渉が行われているといわれている。