今週、バルテリ・ボッタスが”キャデラックのシート”に関するSNS投稿で注目を集める中、英国のメディアが報じたところによると、ボッタスが2026年F1参戦予定のキャデラックのシート獲得に最も近い位置にいるという。

元F1ドライバーで同郷のミカ・サロは、35歳のボッタスがキャデラックにとって理想的な人選だと考えており、新チームが数週間以内に最初のドライバー契約を目指しているとの報道を裏付ける形となった。

「新しいチームだからこそ、経験は武器になる。バルテリはメルセデスで素晴らしい経験を積んできた」

とサロはフィンランド「イルタ・サノマット」紙に語った。

「彼は今、静かにレースを外から観察する立場になっていて、心に余裕もある。僕は、バルテリのような人物こそチームにとってまさに最適だと思っている」

「経験のあるドライバーは、知識とスキルをチームにもたらす。それに、誰を周囲に置くべきかという人材面の助言もできる」

と、かつてトヨタやフェラーリで走ったサロは続けた。

「こういう話にあまり憶測はしたくないけれど、来シーズンにバルテリが再びF1を走ってくれたら嬉しい。彼はいまだに“ゲームの中”にいる存在だ」

「フィンランド人はこういうプロジェクトに向いている。政治的な駆け引きもなく、やるべきことに真っ直ぐ向き合う。新しいチームにはフィンランド人がぴったりだ」

と、58歳のサロは語った。



キャデラックは、ボッタスのような経験豊富なドライバーと、アメリカのレースシーン出身の若手アメリカ人ドライバーを組ませるプランを描いていると見られている。

もう一人のベテラン候補として名前が挙がっているのが、セルジオ・ペレスだ。35歳のペレスは今週、BLCK MNKYの番組「Desde El Paddock」で、昨年のレッドブルとの関係終了について語った。

「謝罪?いや、結局スポーツっていうのはそういうもので、プレッシャーがかかりすぎて、向こう自身がそれを作ってしまったんだと思う」

とペレスは語った。

ペレスは現在もメキシコの大富豪カルロス・スリムの企業から支援を受けており、マネージメントもレバノン出身の著名なモータースポーツ起業家カリル・ベシールが担っている。

2026年に向けてキャデラックや他のF1チームと交渉しているか尋ねられると、ペレスはこう答えた。

「順調だよ。でもまだ始まったばかりなんだ。シーズンが進むにつれて、状況もはっきりしてくると思う。最終的な決断はそのときにできるはずだ。今年はF1に出ないことは分かっている。来年どうなるか、見てみようと思う」

しかし、サロはキャデラックに対し、ペレスの起用には慎重になるよう警鐘を鳴らしている。

「僕はペレスがいい選択だとは思わない」

「不安定な面があるペレスのようなドライバーより、ヨーロッパの経験豊富な2人を選ぶべきだ。もし2人そろえられないなら、もう一人は学べる若手でいい」