
世界第2位の原油埋蔵量を誇るサウジアラビア王国は、首都リヤドに次ぐ大都市ジェッダで開催されるF1グランプリの主催国であるだけでなく、国営石油企業アラムコおよび鉱業会社マアーデンはアストンマーティンのスポンサーとなっており、また公共投資基金(PIF)は2021年からマクラーレンへ出資している。
そして今、王族の一員であるハリド・ビン・スルタン・アル=アブドゥッラー・アル=ファイサル王子が、サウジアラビアがF1チームのオーナーシップに関心を持っていることを明言した。
「それは近いうちに起こる可能性がある。我々が関心を持っているのは、このスポーツの急速な成長を目の当たりにしているからだ。」
と王子はウエスト・フランス紙を含むメディアにコメントしている。
「F1チームを買うなら、人々は金儲けのために買うことになる。特にそれがPIF関連の企業によって買収される場合はなおさらだ。我々は非常に関心を持っている。」
サウジアラビア自動車連盟の会長も務める王子は、グリッド上には確実にサウジの居場所があると主張し、2026年にはチーム数が11になるが、最大12チームまで可能であると指摘した。
「将来的に1つか2つのチームが売りに出される可能性がある。我々はすでにグランプリを開催し、複数のチームをスポンサーしている。だから、近いうちにサウジのチームの発表があっても驚かないだろう。どのチームを買い、どう経営するかを決めるのは簡単ではないが、個人的にはサウジのチームを見てみたい。それは簡単な問題ではないが、不可能である理由も無いのではないか。」
王子はさらに、サウジアラビアがF1シーズン開幕戦の開催地となることにも関心を示していることを明かした。
「我々はカレンダーの最初になりたい。それは天候にすべて関係している――この国ではシーズン中盤は暑すぎる。そして、シーズン開始時に開催するほうがマーケティング面でも好ましい。」
