バルテリ・ボッタスは、メルセデスでの新たな役割を足掛かりに、F1グリッドへの復帰を目指している。
2025年シーズンにアウディ傘下のザウバーから契約更新されなかった元メルセデスの優勝経験者ボッタスが、来シーズンのフルタイムリザーブドライバーとしてメルセデスに加入することが発表され、広まっていた噂が事実であることが確認された。
現在35歳のフィンランド出身のボッタスは、オーストラリアで休暇を楽しんでいる最中に発表された公式声明で、以下のように述べた。
「ここ数年は挑戦の連続であったが、F1にまだ多くを貢献できると信じている」
2026年に新規参入するチームであるキャデラックは、ボッタスにとって明確な復帰のチャンスを提供する可能性がある。このキャデラックの参戦を巡っては、別の候補として噂されていたダニエル・リカルドも名前が挙がっていたが、彼自身は可能性を否定している。
最近ニューヨークで自身のファッションブランド「Enchante」のポップアップショップで行われたファン交流会において、リカルドはキャデラックF1への参戦の可能性について問われると、「いや、自分はもう終わった(Nah I’m done)」と答え、復帰の噂を一蹴した。
一方、ボッタスはあらゆる可能性を模索している状況である。フィンランドの日刊紙『イルタ・サノマット』によると、ボッタスはこう語った。
「チャンスはあると思っている。2026年が目標だ。チームの計画はまだ未確定な部分が多いし、F1には11番目のチームが新たに参入する。それは本当にエキサイティングだ」
さらに、彼はすでにキャデラックのチーム代表である元マルシャのトップ、グレーム・ロウドン氏と事前の話し合いを持ったことも明かした。
「私はグレームを以前からよく知っている。彼らには多くの仕事が待っているだろうから、経験が必要になるのではないだろうか。キャデラックは私にとって一つの選択肢だ」
そして彼は、自身のキャリアについて次のように語った。
「今のキャリアの段階で、自分にはまだスポーツに多くを与える力があると感じている。ゼロからチームを築くということは、本当に興味深い経験だ。それはモチベーションにもなるし、チーム全体で目標を達成したときの報酬感は格別だ」