
カナダGPで2位に終わったレッドブルが、優勝したジョージ・ラッセルに対し、FIAスチュワードへ正式な抗議を提出したが、これが却下されたことが明らかになった。
この件についてFIAスポーティングディレクターのティム・マリオンが説明に立ち、レースコントロールによって当該事案はすでに監視されており、「スチュワードに報告する必要のない事象と判断されていた」と述べた。マリオンはさらに、
「セーフティカー中の間欠的なブレーキングは典型的なもので、予期される行動だ。10台分の車間ルールについても、加減速を行う必要があることを踏まえ、ある程度の寛容さを常に持って対応している」
と説明した。この証拠を踏まえた上で、スチュワードはラッセルの説明を受け入れ、「ラッセルがあの場所でブレーキを踏んだこと、またその程度について、危険な運転であったとは認められない」と判断した。また、ラジオでの発言についても、「スポーツマンシップに反する行為であるとは認めない」と結論づけた。
これによりレッドブルの抗議は正式に却下され、レース結果は変更なし。ラッセルの勝利が確定している。