エクレストン「2レース前に角田裕毅をペレスのシートに乗せるべきだった」

2024.11.12

ストロールとペレス、二人のF1ドライバーが、才能ではなく金銭的な理由でこのスポーツに残っていると専門家たちは疑っている。

ランス・ストロールは、160戦以上にわたってウィリアムズ、レーシングポイント、現在のアストンマーティンなど、父親である億万長者ローレンス・ストロールが資金提供や所有するチームで戦ってきた。現在26歳の彼は、これまで多くの批判を受けてきたが、最近のブラジルGPでのパフォーマンスに対する批判は特に大きかった。ストロールはフォーメーションラップ中にスピンし、コースに復帰しようとマシンを自らグラベルに向かわせて埋めてしまった。

「スタートグリッドに向かう途中で車のコントロールを失う？まあ分からないでもないが、グラベルに埋まるとなると….本当に？」と元F1ドライバーのティモ・グロックがSpeed Weekに語った。また、予選でも車を損傷させたことに触れ、「インタビューの際の無関心な態度にはがっかりさせられる。記者会見の動画を見ていると、思わず頭を抱える場面もある」と指摘した。「あのような態度には言葉も出ない。才能あるドライバーが他にも多くいる中で、彼は本当にF1の笑い者だ」。

元ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーも、インテルラゴスでのストロールのスピンを「脳オナラ（brain fart～一時的な記憶喪失や集中できない状態、思考回路がフリーズしている状態を表す英語のスラング）」と表現し、彼が本当にF1ドライバーとしての意欲があるのか疑問を呈している。

現在、信用を保とうとしているもう一人のドライバーがセルジオ・ペレスである。多くの人々が、なぜレッドブルが一貫してポイントを獲得するのにも苦戦しているペレスを引き留め続けるのか理解に苦しんでいる。

オランダのレーシングドライバーであり、Ziggo Sportの解説者チームの一員であるレンガー・ファン・デル・ザンデは、その理由を知っているという。「ペレスのスポンサーが、彼が来年もレッドブルでF1に参戦していることが重要なテレビ番組やシリーズを企画していると聞いた」と語り、「それが彼を支え続ける理由の一つだ」と付け加えた。

元F1最高責任者のバーニー・エクレストンも、苦戦しているペレスをレッドブルがすでに解雇すべきだと考えている一人である。彼はスイスの新聞ブリックに、「2戦前にペレスのシートには角田裕毅を乗せるべきだった」と述べ、「そうすれば今頃、ユーキがマックスの隣でその役割を果たせるかどうか分かっただろう」と語った。