角田裕毅は、エミリア・ロマーニャGPの予選Q1序盤で激しくクラッシュし、赤旗の原因となった。Q1の初期段階で、角田はアウトドローモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリを快走していたが、ターン6でマシンのリアを失った。そのままグラベルに突っ込み、タイヤバリアに衝突。RB21は衝撃で跳ね上がり、フェンスに当たった後、再びグラベルに落ちた。

角田は、自力でクラッシュ現場から歩いて離れたが、RB21の修復には長い夜が必要となる見込みだ。メディカルセンターから解放された後、メディアの取材に応じた角田は、最初に頭に浮かんだ感情について次のように語った。

「とにかく恥ずかしかったし、すごくがっかりしていた。ああいう風に、自分で無駄にプッシュしてしまったのは、本当にバカだった。」

角田は、予選までに自身の22号車に多くの変更が加えられていたことに言及しながら、次のように語った。

「予選の早い段階で、クルマのことを十分に理解しないまま、あんなにプッシュする必要はなかった。」

彼はメディア対応の時点ではまだレッドブルのチームと詳細なデブリーフィングを行っていなかった。

「僕にできるのは、ただ謝ることと、祈ることだけだ。クルマは明らかに大きなダメージを受けている。メカニックたちは明日までに本当に多くの作業をしなければならない。彼らにとっても、僕にとっても、本当に余計な状況にしてしまった。」

「チームは僕にできる限りのサポートをしてくれていて、プレッシャーを和らげようとしてくれている。でも、僕はQ1でヒーローになろうとしてしまった。それは必要なかった。1セットでQ1を突破しようと、狙いすぎてしまった。」

1回のアタックでQ2進出を狙った試みが、角田にとって命取りとなった。

タイムを記録することなく終えたため、角田はエミリア・ロマーニャGPを20番手からスタートすることになる。ただし、深夜の修復作業の結果によっては、ピットレーンスタートとなる可能性もある。