
フェルナンド・アロンソは、改めて2026年が自身にとって最後のF1シーズンになる可能性があると認めた。そして、アストンマーティンが競争力を発揮すれば「最高の形で引退する」選択をするかもしれないと語った。44歳の二度の世界王者は、この10年間一度も優勝を果たしていない。
「来年、自分がどう感じるか、肉体的にも精神的にもどうなのかによるんだ」とアロンソは語った。
「ただ、今ははっきりとした考えはない」
アロンソはバクーでスペインAS紙に次のように語った。
「もしマシンの調子が良ければ、来年が最後の年になる可能性が高い」
2026年の大規模なレギュレーション変更が、自身にとって最後のチャンスであることも認めた。
「これが最後のチャンスだと分かっている。これが決定的な要素なんだ。もう一度優勝を狙い、良い時間を楽しみ、表彰台に立ち、タイトルを争う最後の機会なんだ」
さらに、ニューウェイの加入がすでに大きな影響を与えていることも明かした。
「彼は間違いなく期待に応えている。僕がこれまで見てきたどんなデザイナーとも違う。とても体系的でありながら神秘的でもある。天才だ」
しかし、2026年が成功したとしても、キャリアがそれ以上長く続くかは分からないとも語った。
「初年度から良い結果を出せるかもしれないが、2年目か3年目には必ず強くなる。だが僕自身としては、それをどう受け止めるかを考えなければならない。もしマシンが悪ければ、良い形で終えるためにもう1年続ける可能性がある。逆にマシンが良ければ、2026年がおそらく最後の年になるだろう」
また、もし本当に最後のシーズンになるなら、事前にその覚悟を持って臨みたいと明かした。
「2018年にF1を去った時、日本GPや他のレースで、まだ発表はしていなかったけれど、心の中で『これが最後の年かもしれない』と感じていた。だからドライバーズパレードを楽しもうとしたんだ。今回も同じで、各サーキットで心の中で別れを告げる準備をしたい」
そして、自身のモチベーションについてもファンに安心感を与えた。
「競争力を失ったから辞めることはない。僕がF1を去る時は、今のように自分をベストだと考えている状態で去りたい。そして、外から見ても30%か40%の人たちには、まだ僕がベストだと思ってもらえる状態で去りたい。スキルを失って辞めたいとは思わない。高みにある状態で去りたいんだ」