
アルピーヌの来季ドライバー選定が、フランコ・コラピントかポール・アーロンの“一騎打ち”に絞られた。チームのエグゼクティブアドバイザーで実質トップのフラビオ・ブリアトーレが明言したもので、決定は今後数戦の評価で下すという。選考基準は「純粋なパフォーマンスと将来性」。外部候補を含めた幅広い人選を探る可能性は当面低く、社内プールでの競争に絞られた格好だ。
コラピントは今季途中に昇格して以降、F1での経験値を積みながらも得点面では苦戦。一方のアーロンはリザーブとして実戦機会を重ね、直近ではイタリアGPのフリー走行にも登場してアピールを続ける。ブリアトーレは双方への私的なマネジメント関与を否定しており、透明性を強調した。
アルピーヌは2026年にメルセデス製パワーユニットへとスイッチし、新規定下での再建を図る。エースのピエール・ガスリーは長期契約で残留予定。今季成績低迷の背景には早期からの“26年集中”方針もあるとされ、次期コンビ決定は再スタートに向けた重要ピースとなる。ブリアトーレは「あと1〜2戦で見極める」としており、バクー以降の週末が決定的な審判の場になりそうだ。