前半はフェラーリ最後のレースとなるカルロス・サインツ、マクラーレンのオスカー・ピアストリ、そしてメルセデス最後の週末を迎えるルイス・ハミルトン、
後半はニコ・ヒュルケンベルグ（ハース）、マックス・フェルスタッペン（レッドブル）、そしてフランコ・コラピント（ウィリアムズ）が登壇し、それぞれの視点から語った。
カルロス・サインツ、フェラーリ最後のレースへの思い
カルロス・サインツにとって、今週末はフェラーリでの最終レースとなる。4年間在籍したチームに別れを告げるにあたり、彼はその思いをこう述べた。
「まず、今週末は非常に感情的で、非常に緊張感のあるものになると思う。それは単に最後の週末だからではなく、コンストラクターズタイトルが懸かっているからだ。同時に、今年は背景でいろいろなことが起こったタフな年だった。それでも、この1年を通してあらゆる状況にどう対処してきたか、自分を追い込み、シーズン終盤でも良い状態を保ち、戦いに挑む準備ができていることを誇りに思う。」
マクラーレンに21ポイント差を追うフェラーリ。コンストラクターズタイトル獲得の鍵についてサインツはこう語った。
「正直、非常に拮抗していると思う。フェラーリ、マクラーレンだけでなく、メルセデスやレッドブルも含めて、全チームが非常に近い差だ。コース特性やタイヤのコンパウンド、風の条件によって、週末ごとにどの車が優勢かが変わる。先週末はマクラーレンが優勢に見えたが、最終的にはマックスが勝った。その前はジョージ、その前はメキシコで僕、またブラジルでは雨の中マックス。トップ4チームの差がこれほど僅差である以上、週末前にどのチームが有利かを予測するのは難しい。」
フェラーリでタイトルを獲得することの意味を問われ、彼はこう続けた。
「正直、僕にとって全てを意味する。これまでの4年間、僕が全力を尽くし、楽しんできたチームにとって最高の別れの形になるだろう。ただし、21ポイント差を追うのは簡単ではない。2人の最速ドライバーと最速のチームを相手にこの差を埋めるには、僕たちが完璧であることと、相手が最適でない週末を送ることが必要だ。それでもレーシングの世界ではもっと厳しいことも経験してきた。だからこそ、全力を尽くすつもりだ。」
ルイス・ハミルトン、メルセデス最後の週末
メルセデスで12年にわたりF1を戦ってきたルイス・ハミルトンにとって、今週末は特別な意味を持つ。これまでの246レース、7度のワールドチャンピオンに輝いたチームとの別れについて彼はこう振り返った。
「今はまだ穏やかで、前向きな気持ちだ。この週末は全力を尽くしたいと思っている。今年のレースの全てが、その場所でチームと最後に過ごす瞬間だった。そのため、今日もすでに行われたブリーフィングでは、これが最後の時間なんだと実感している。これを言葉で説明するのは難しいけれど、感情的で、そして誇らしい気持ちだ。僕たちが成し遂げたことをとても誇りに思うし、このチーム全員に感謝している。」
特に印象深い瞬間について尋ねられると、彼はこう述べた。
「成功した時の笑顔だと思う。例えば、2014年にオーストラリアで初優勝した時、エンジニアが涙を流している姿を覚えている。そうした感情的な瞬間、シルバーストンでの今年の感動、そういった良い思い出が心に残る。トラックだけでなく、工場でも、最初からサポートしてくれた全ての人々に感謝している。」
オスカー・ピアストリ、成長のシーズンを語る
2年目のシーズンを終えようとしているオスカー・ピアストリは、自身の進化を次のように振り返った。
「ルーキーシーズンに比べると、良い改善ができたと思う。それでも、まだ成長の余地がある。今年の序盤や最近の数レースでは、満足いかない結果もあった。チームとしても、いくつかのレースでより良い結果を目指せたはずだ。しかし、シーズン中盤は自分のパフォーマンスにとても満足していたし、昨年に比べて明確に進歩を示せたと思う。」
Q: （クレイグ・スレーター – スカイスポーツ）
ルイスへの質問です。少し触れましたが、これは長い別れの旅でしたね。今年の始めから離れることを知っていて、チームもそのことを知っていました。トトは「険しい道になるかもしれない」と予想していたようですが、実際にぎくしゃくする瞬間はありましたか？今、その道の終わりに立って、チーム内のバランスを保ちながら衝突や摩擦を避けられたのは、主要な人間関係が持ちこたえたおかげなのでしょうか？
LH: 最初にトトと話したときはもちろんぎこちなかった。それは今年の始まりからぎこちなかったし、その翌日にはチームをペイントボールに連れて行ったんだ。そこでみんながその話を知ったからね。だから、今年は多くの瞬間があった。ええ、たくさん撃たれたよ。たくさんの痣ができた。みんな、僕に向かって撃ちまくったんだ！ 正直言って、難しいだろうと予測していたけど、それを大きく過小評価していた。非常に早い段階で関係に負担がかかり、それを乗り越えるのに時間がかかった。そして、個人的には非常に感情的な一年だったし、その感情に対処する自分自身の姿勢が最善ではなかったと思う。今年は僕のキャリアをずっと見てきた皆さんの中には、僕の最悪な部分も最高な部分も見てきた人がいると思うけど、どちらも謝罪するつもりはない。僕は人間だから、いつも正しい判断をできるわけではない。今年に関しては、感情の取り扱い方において最悪の年だったと言えるだろう。でも、それを改善しようと取り組んでいくつもりだ。良い瞬間や高揚感がネガティブな面や僕の振る舞いを上回っていることを願う。素晴らしい瞬間を思い出すようにしているんだ。僕は素晴らしい関係を築いてきた。結婚、離婚、家族の死、癌、いろんなことを共有してきたからね。みんなと一緒に過ごしてきた時間は本当に美しいものだった。感情が非常に深く刻まれる長い旅だった。」
Q: （ネルソン・ヴァルケンブルグ – Viaplay）
今週、2026年以降にオランダGPがカレンダーから外れるというニュースがありました。ルイスは特に2005年のF3マスターズでの優勝を含め、ザントフォールトで多くのレースを経験しています。3人全員への質問です。ザントフォールトのようなトラックはカレンダーに残るべきだと思いますか？それとも、財政的な理由でカレンダーから外れるのは論理的な決断だと思いますか？
CS: 非常に繊細な問題だと思う。ザントフォールトが2026年以降も残るかどうか、全体像を完全には理解していない。ただ、スポーツ全体がヨーロッパ以外でのレースを増やす方向に進んでいるのは間違いない。経済的、政治的な理由が主な背景にあるのだろう。理想的には、僕の考えではF1シーズンは20戦程度が適切だと思う。そのうち6～8戦はヨーロッパで行うべきだ。そして残りはローテーションで行うべきだ。もしザントフォールトが予算を維持できない場合でも、完全にカレンダーから消えるのではなく、2～3年ごとに復帰する形が良いと思う。そうすれば、オランダのファンやマックスのサポーターが彼をライブで観られる機会が残る。同じことはスペインやイギリスにも当てはまる。だから、ヨーロッパの伝統的なトラックが予算不足で消えないよう、方法を見つけるべきだと思う。」
OP: ほぼ同じ意見だ。僕たちが育った大好きなトラックをなくさないよう、スポーツとして慎重に行動する必要がある。ドライバーたちにお気に入りのトラックを聞けば、鈴鹿を除けばヨーロッパのトラックが挙げられるはずだ。ザントフォールトが消える理由について詳細を知らないけど、トラックのレイアウトや分割されたパドックなどの点で物流上の課題があるのは事実だ。そして新しいチームが増えることでその負担がさらに増す。でも、僕たちが愛するトラックがカレンダーから消えてしまうのは避けたい。」
LH: 本当に悲しいことだと思う。特にザントフォールトの観客は素晴らしいし、ファンがスポーツを支えていることを忘れてはならない。カレンダーには観客が少ないレースもいくつかあるが、それでも財政的にはカバーできるらしい。F1は非常にビジネス的に成功しているからこそ、ザントフォールトのような伝統あるレースを守るべきだと思う。
Q: （マリアナ・ベッカー – TV Bandeirantes）
オスカーには申し訳ないが、再びこの2人への質問です。今週、ネルソン・ピケがメカニックたちへの感謝を述べた感動的なスピーチがありました。フェラーリとメルセデスでの経験を通じて、注目を浴びることのないバックグラウンドのメカニックたちが、困難を乗り越える助けとなった特別な瞬間について覚えているものがあれば教えてください。
CS: とても良い質問だと思う。そして、ドライバーたちがメカニックに感謝を示そうとする場面をよく目にする理由もそこにあると思う。彼らはスポーツのヒーローの一部であり、長時間働き、時にはスタッフの中でも厳しい条件で移動しながら仕事をしている。彼らは家族から離れ、私たち以上にトラックで多くの時間を過ごしている。フェラーリでは特に、彼らの情熱が本当に驚異的だった。どのチームも素晴らしいが、フェラーリのメカニックたちはレーシングや戦略を深く理解していて、レースの進行を真剣に追いかけている。そして彼らがマラネロに戻ると、少し有名人のように扱われるんだ。フェラーリのメカニックだからこその特別な体験だった。間違いなく、彼らとの時間を恋しく思うだろう。」
LH: 僕からは多く付け加えることはないけれど、彼らは本当に称賛されるべき存在だ。チームが全てであり、彼らは最前線に立つ兵士のようなものだ。毎週末、チーム全員が同じ方向を向いて努力しているのを見るのは特権だ。全てが完璧に調和する瞬間があると、それは非常に特別なものになる。
Q: （ローラン・デュパン – Canal+）
ルイスへの質問です。フェラーリでの挑戦について、ミハエル・シューマッハが成し遂げたことを他の世界チャンピオンたちは達成できませんでした。あなたは来年それを成し遂げる挑戦についてどのように考えていますか？
LH: 僕はミハエルと自分を比較しようとは思っていない。それは考えていないんだ。今はメルセデスでの最後を最善の形で締めくくることに集中している。次に何が待っているのかは未知数だが、非常に興奮している。これ以上言えることは特にないけれど、挑戦に向けて全力を尽くすつもりだ。
Q: （サマース・カナル – The Race）
ルイス、4年前、世界が平等と正義を求める声に耳を傾け始めた頃がありました。あなたはメルセデスと共にその取り組みに多大な貢献をしましたが、その遺産についてどう振り返りますか？また、モータースポーツや世界全体の進歩についてどう思いますか？
LH: 世界全体についてはあまり言えることはないけど、まだ混沌としている部分が多い。でも、メルセデスでの取り組みには本当に誇りを持っている。チームが多様性や包括性を進めるために投資し、一丸となって取り組んでくれた。F1全体としても、その重要性を認識し、前進していることは嬉しい。これが僕が最も誇りに思うことの一つだと思う。
Q: （エイドリアン・ヒューバー – Agencia EFE）
カルロスへの質問です。フェラーリでの4年間を締めくくるにあたり、コンストラクターズ選手権のタイトルが重要だと語っていましたが、個人的にはこの週末でどのような成果を達成したいと考えていますか？
CS: チームのために勝利を貢献することが目標だ。両方の車が表彰台に上がる必要があるだろう。特に、1位と2位にすることが理想だ。それが可能かどうかは、金曜日の走行を見てから判断することになるが、チーム全体がその目標に向けて努力している。週末は非常に厳しいものになるだろうけど、可能性を信じて挑むつもりだ。
Q: （ヴィンセント・ソンダーメイヤー – NRC Handelsblad）
この質問は全員に向けてです。今年はF1史上最長のシーズンでした。24戦は長すぎるという批判もありますが、実際にシーズンを終えようとしている今、どのように感じていますか？
OP: 去年よりも慣れた分、今年の方が良かったと思う。ただ、最後のいくつかのトリプルヘッダーは厳しかった。僕たちドライバーにとってもそうだが、特にメカニックたちにとっては非常に過酷だと思う。24戦は多すぎるという声は理解できるし、改善の余地はあると思う。
Q: （ベン・ハント – Autosport）
ルイス、あなたにとってこの段階でのフェラーリへの移籍はどれほど重要ですか？今年苦しんだ部分もあったと言っていますが、この移籍が新たなモチベーションとなり、前進する原動力になるのでしょうか？
LH: もちろん、大きなモチベーションになるし、どのドライバーにとっても夢のようなシナリオだ。新しいチームに入るのは簡単なことではないけれど、それが新たな挑戦として楽しみでもある。
※以下後半
ニコ・ヒュルケンベルグ、ハースでの旅路を振り返る
ニコ・ヒュルケンベルグは、今大会をもってハースを離れることを前に感慨を語った。
「この2年間はポジティブな感情でいっぱいだった。楽しいことがたくさんあって、本当に素晴らしい旅路だったと思う。この期間でチームとして成長し、とても充実した時間を過ごせた。個人的には、自分がキャリアの後半でここまでのパフォーマンスを発揮できるとは思っていなかった。特に今年は成功したシーズンだったと思う。日曜夜にどんな結果になろうとも、私たちはすでに素晴らしい年を過ごしたと言えるだろう。でも、もちろんこの週末も全力を尽くすつもりだ。」
ハイライトについて問われると、次のように答えた。
「成功したレースを思い返すのは自然だが、それだけではなく、この旅全体がハイライトだと思う。これまでのF1キャリアでは必ずしも楽しめたわけではなかったが、この2年間は本当に楽しかった。それが何よりも素晴らしいことだと思う。そして、来年以降の新しい旅路もまた一つの延長戦のように感じている。」
ハースとアルピーヌのP6争いについての見解を求められると、ヒュルケンベルグは冷静に答えた。
「この週末の戦いは非常にタイトだと思う。過去数週間でも見たように、わずかな違いが大きな結果を生む状況だ。先週末の結果を踏まえると、アルピーヌが多くのポイントを獲得した後で逆転するのは難しいだろう。でも、私たちのパッケージは競争力があるし、今週末は全力で最終戦を楽しみたい。」
マックス・フェルスタッペン、シーズン最後のレースへ意欲を語る
続いて、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが今シーズンを振り返り、最終戦への意気込みを語った。
「ここはカタールとは違った特性のサーキットだが、たとえ状況がうまくいかなくても、改善や競争力を見いだせるチャンスがあることを証明できたのが大きい。カタールの週末も初めは速くなかったけれど、予選では戦えるところまで持ち直した。これが車の潜在力を示していると思う。アブダビもこれまで良い結果を出してきたし、リラックスして臨むつもりだ。」
冬休みに入る前の勝利について重要性を問われると、次のように答えた。
「勝てればもちろん良いけれど、それが冬の間に大きな影響を与えるわけではない。何を改善すべきかは分かっているから、今は可能な限り競争力を発揮するだけだ。」
2024年のシーズンと4度目のタイトルについて問われると、彼は冗談交じりに返答した。
「ラスベガスでも同じ質問をされたよね！その時に答えたとおりだよ。特別な記者会見までしたんだ。僕は早く終わらせてビールが飲みたかったんだけどね。」
最後に、オランダGPが2026年をもって一時終了するニュースについてコメントを求められると、フェルスタッペンは感慨を込めて答えた。
「もちろん残念だが、同時に誇りにも思う。F1に戻ってきたザントフォールトで、僕たちは素晴らしいイベントを開催できた。それは予想もしていなかったことだ。ファンの姿を見るのはいつも感動的だったし、2026年の最後の年もきっと特別なものになるはずだ。」
フランコ・コラピント、夢を追い続ける旅路
最後に、ウィリアムズのフランコ・コラピントが登壇し、今シーズンの経験を振り返った。
「シーズンを良い形で終えたい。チームは今年多くの努力をしてきたし、特にここ数レースは結果を求めて全力を尽くしてきた。だからこそ、最後に良い結果を出したいと思う。」
ヤスマリーナでの過去の経験について問われると、彼は次のように語った。
「このサーキットはF2でも走ったことがあるので、それが少し助けになると思う。既にトラックを知っているのは大きなアドバンテージだ。去年もウィリアムズで数周走った場所なので、ここに戻ってこられたのがとても嬉しい。」
F1での9レースを振り返り、彼は次のように述べた。
「夢が現実になった。モンツァからスタートして、学ぶべきことがたくさんあったけれど、この経験は本当に特別だった。F1は最後のレースの結果で評価される世界だけれど、大きな視点で見れば、自分のベストを尽くせたと思う。ウィリアムズから与えられたチャンスには本当に感謝している。」
未来について問われると、コラピントは微笑みながらこう答えた。
「未来のことなんて分からない。でも、ここアブダビで再びレースをすることを楽しみにしている。」
Q: (ロルダン・ロドリゲス – DAZN, スペイン)
フランコ、F1という世界を去る時が来た。あなたがこのビッグサーカスに足を踏み入れたとき、驚異的なレースを見せ、一部ではセナと比較されることもあった。しかし、最後の数戦は期待とは異なる形で終わり、クラッシュも重なった。F1はあなたが思い描いていたものだったか？
FC: 「正直なところ、何が起きるかを事前に予想することはできない。そして、F1を何年も見てきたとしても、内側に入ると全く違うものだ。振り返ると、どの瞬間も楽しめたと思うし、それが最も大事なことだと思う。本当に素晴らしい経験だった。もちろん浮き沈みがあるが、それは避けられない。最初の5戦は非常に良い成績だった。しかし、ブラジルでは初めての雨で、インターミディエイトタイヤの経験もなく、厳しい挑戦だった。でも、そういった瞬間を乗り越えるのは新人として必要なことだと思う。ラスベガスではQ3進出を目指して限界まで攻めたが、少し超え過ぎてしまった。そして、先週末もチームにとって厳しい戦いだった。旧型スペックの車でスタートし、自分たちの側のガレージでは非常に難しい状況だった。週末を通じて改善はしたものの、やはり旧スペックの車で始めるのは大変だった。でも、それもスポーツの一部だ。今週末は良い期待を持ってここに来ているし、いい週末にするのを楽しみにしている。」
Q: (デイビッド・クロフト – Sky Sports F1)
これはマックスへの質問だが、ニコの意見も聞きたい。カタールでの出来事についてだが、冷却ラップ中の接触によるペナルティが出た。その後、木曜に行われたスチュワードとのミーティングで、運転規範について話し合った。あのペナルティは、冷却ラップで他のドライバーをトラブルに巻き込む可能性を助長する先例になるのではないか？過去にこのような冷却ラップでのペナルティを見たことがない。
MV: 「もう冷却ラップは全力で走るよ。みんなをぶつけそうな感じで走るんだ（笑）。正直、なんであそこに呼ばれたのか分からなかった。そして、話を説明しようとしても、誰も聞いていないようだった。ランダが僕を抜いたのは、彼が僕の1秒後にSC2タイヤで冷却ラップをしていたからだ。彼のタイヤは温まっていなかったし、僕は『まあいいや』と道を譲った。誰の邪魔もしたくなかったからだ。次にフェルナンドがピットから新しいタイヤで出てきて、アウトラップでプッシュする必要があった。10コーナーを抜けたところでミラーに彼が飛び込んでくるのが見えた。だから彼に道を譲った。すると、前方で他の車がスローダウンしていたので、僕もスピードを落とした。誰の準備ラップも邪魔したくなかったからだ。それなのに、誰かがミラーに飛び込んで危険な状況だと言い出し、まるで命を落としかけたような騒ぎになった。本当に信じられなかった。誰もがスローラップだったのにだ。
だから、スチュワードに呼ばれたときは驚いた。誰も妨害していないのに。そして、スローラップ中は皆普通のラインを走る。ダートを拾わないためにも、それが必要だ。それでも、僕がトラブルに巻き込まれる結果になった。非常に奇妙で失望した。」
NH: 「僕も理解できなかった。カタールでは、マックスが説明したように、多くの異なるランプロファイルがあり、絡み合うのは簡単だ。僕たちドライバーはそれを知っていて、余裕を持たせるべきだと思う。マックスがペナルティを受けた理由が理解できない。」
Q: (アルバート・ファブレガ – ESPN)
フランコ、将来についてさまざまな噂や議論がある中、それを避けて集中することはできているか、それとも頻繁に気になっているか？
FC: 「なるべく距離を置こうとしている。今はこの瞬間を楽しみたい。今は僕の最後のレースなので、チームのためにベストを尽くすことに集中している。チームは素晴らしい仕事をしてきたし、それに値する努力をしている。ウィリアムズであと1週末だけ走ることになるが、この瞬間を楽しみたい。その後、来年何が起きるかを見てみよう。」
Q: (ディエゴ・メヒア – Fox Sports Mexico)
マックス、シーズン序盤はチェコがあなたに近い存在だった。しかし、ヨーロッパシーズン以降、彼は苦戦しているように見える。彼の貢献と批判についてどう考えているか？
MV: 「シーズン序盤から車は決して簡単に乗りこなせるものではなかった。アップグレードを進めるうちに、さらに難しくなった。特にチェコにとっては彼の運転スタイルに合わなくなったと思う。他のチームが差を詰めてきた時、細かい要素が結果や予選順位に大きな影響を与える。予選で上位に行けなければ中団に巻き込まれ、問題が起きる。シーズン中盤、車は予測が難しくなり、僕たちでさえ方向性を見つけるのが大変だった。それでも、チェコは素晴らしいチームプレーヤーだったし、毎戦彼との仕事を楽しんでいた。彼が結果に苦しんでいるのを見るのは、僕にとってもチームにとっても辛いことだった。しかし、チームは彼を最大限サポートしてきた。結果的にすべてがうまくいったわけではないが、僕には彼について否定的なことは何もない。」
